令和4年7月28日(木)、新潟市役所での記者会見において、Africa Rice Center(AfricaRice)主席研究員の齋藤和樹氏が、「第7回 食の新潟国際賞(21世紀希望賞)」受賞者に決定したことが発表されました。
齋藤氏は、2017年より国際農研に招聘研究員を兼務し、研究に従事しています。
「食の新潟国際賞」は、世界における食の質と量を高め、食文化と食産業を創造的に発展させ、人類の福祉と健康・平和に多大な貢献のあった個人または団体を顕彰するものです。その中、「21世紀希望賞」は、将来的な社会貢献への可能性・実現性をめざし、今後発展が期待される共同研究・開発・実用化実験、活動などに対して贈られます。
齋藤氏は、アフリカの食料自給率向上の為、新育種材料の発見・選抜手法の開発等の研究を通じてアフリカのイネ育種事業に大きく貢献したこと。また、小規模農家の稲作営農システムの整備や集約、農家の生計、栄養改善などにも大きな成果をあげていることが評価されました。
表彰式は令和4年11月に新潟市で開催されます。
国際農研では、これまでに、岩永勝氏(前国際農研理事長)が第4回大賞(2016年)、マーシー・ニコル・ワイルダー氏(水産領域プロジェクトリーダー)が第4回佐野藤三郎特別賞(2016年)、前野浩太郎氏(生産環境・畜産領域主任研究員)が第5回21世紀希望賞(2018年)を受賞しています。
- 第7回食の新潟国際賞受賞者が決定しました(公益財団法人 食の新潟国際賞財団)
http://www.niigata-award.jp/contents/news/220728/index.html - 食の新潟国際賞の事業紹介
http://www.niigata-award.jp/contents/award/about.html
AfricaRiceの紹介
AfricaRiceは西アフリカの稲生産性改善・品質向上を目指し、1970年にWest Africa Rice Development Association(WARDA)として設立しました。2009年Africa Rice Center に名前を変更し、アフリカ大陸全域を対象とした上記の課題に対して、稲研究・技術開発、人材育成および産業の創出の中核となる拠点となるべく活動を行っています。2022年現在、28カ国が加盟しています。本部はコートジボアールにあり、セネガル、ナイジェリア、マダガスカル、リベリア、ウガンダに支所があります。