カンボジア・王立農業大学でメタン排出削減型水管理に関する技術ワークショップを開催

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2025年9月17日、カンボジア・プノンペンの王立農業大学にて、国際農研が研究代表を務めるRiceGX-SATREPSプロジェクトによる「メタン排出削減型水管理に関する技術ワークショップ」が開催されました。このプロジェクトは、2024年度からカンボジアの広域水田を対象に、水稲の収量を維持しつつ水田からのメタン排出削減を目指した水管理手法の開発・温室効果ガス削減量のモニタリング・評価手法の開発・社会実装を推進しています。

2025年9月17日、カンボジア・プノンペンの王立農業大学にて、国際農研が研究代表を務めるRiceGX-SATREPSプロジェクトによる「メタン排出削減型水管理に関する技術ワークショップ」が開催されました。

このプロジェクトは、2024年度からカンボジアの広域水田を対象に、水稲の収量を維持しつつ水田からのメタン排出削減を目指した水管理手法の開発・温室効果ガス削減量のモニタリング・評価手法の開発・社会実装を推進しています。近年、農業分野の温室効果ガス削減の重要性が増す中、特に東南アジアの水田から排出されるメタンは、二酸化炭素の25倍の温室効果を持つため、削減が急務となっています。

ワークショップには、プロジェクトに参画している日本人研究者やカンボジア王立農業大学、カンボジア工科大学の研究者、カンボジア農林水産省、水資源気象省、環境省、プルサット州水資源気象局(PDWRAM)、同州農林水産局(PDAFF)などの政府機関、さらに国際協力機構(JICA)カンボジア事務所、アジア開発銀行、民間コンサルタントなど多様な関係者約60名(現地45名、オンライン15名)が参加し、活発な意見交換が行われました。

内容はプロジェクトの途中経過や他国での事例紹介に加え、間断灌漑(AWD)によるメタン削減効果の具体的な説明があり、参加者による理解が深まりました。また、日本で研修を受けたカンボジア農林水産省スタッフや研究者から日本での研修成果について報告もありました。

今回の技術ワークショップは、主に水管理技術に焦点をあてて実施され、国際機関や民間企業関係者の参加もあり、水田からのメタン排出削減技術の普及・展開に向けた意義深い機会となりました。今後も、他の研究課題についても同様の機会を設け、技術共有と社会実装の推進を目指してまいります。

 

ワークショップの様子

ワークショップの様子

ワークショップ参加者

ワークショップ参加者

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