2024年4月25日、シンガポールで行われた第18回ASEAN農業研究開発技術作業部会(ATWGARD)のうち、ASEAN諸国関係者に対して開発パートナーがインプットを行うオープンセッションが開催されました。
この中で、国際農研は、今後ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)と国際農研が共同で実施するパイロットスタディである「アジアモンスーン地域の生産力の向上と持続性の両立に資する技術カタログのASEAN諸国における活用に関する調査」についてASEAN各国に紹介しました。
グリーンアジアの活動の一環として2023年9月に策定した技術カタログ(Ver.2)の掲載技術が、ASEAN諸国においてより一層活用されるためには、それらの技術がASEAN各国においてどの国あるいは国の中のどの地域で活用されるべきか等の情報があることが望ましい状況にあります。
このことから、今後、ERIAと共同で、実用化の段階まで進んでいる研究「カシューナッツ殻液給与による肉牛からのメタン排出量削減技術」及び「麺を酸性に保つことによる発酵型米麺の液状化の抑制」の2技術を対象として、普及可能性の高い国を数か国選び、それらの国における各種統計データ等の収集とそれに基づいてこれらの技術が普及された際の環境負荷低減程度を推計していくことについて説明を行い、本調査への協力を求めました。