エチオピア国ティグライ州の水土保全事業の式典に国際農研職員が参加

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エチオピア国ティグライ州の水土保全事業の式典に国際農研の職員が招待され、参加者にプロジェクトの紹介を行いました。

令和2年(2020年)2月21日(金)、エチオピア国ティグライ州キルテ・アウラエロ郡ツァダ・ナエレ村で行われた水土保全事業の推進を図る式典に、国際農研の竹中主任研究員と西垣研究員が招待されました。これは、州政府が行うSafety Net Program(年間20日間の無償住民労働制度)を用い、州の農業・農村開発局(BoARD)により毎年、2月から各地で実施される総合的な国土保全事業です。この中で各村の住民組織は、土砂を止める石積み、雨水を土中に留める浸透溝の敷設、その周辺に家畜飼料草や樹木の植栽などを行います。式典では、この村の土壌侵食との戦いの歴史が紹介され、過去に15 mもの深さに侵食された谷地を州政府援助の下にふとん籠工*1と植生工*2を住民らが実施し、見事その削れた斜面を自然な勾配に戻した事例などが紹介されました。

国際農研の「アフリカ流域管理」プロジェクトは、平成28(2016)年より同郡を対象とし、小流域を単位とした自然資源の効率的かつ持続的利用に資する流域管理モデルを提案し、適切な土地利用、土壌侵食の軽減および生態系の保全に貢献するべく調査研究を推進しています。プロジェクト開始時から共同研究を進めてきたティグライ州BoARDの局長アティンクット・メズゲブ氏は、プロジェクトが水土保全を通じた農業・農村の地位向上に努めていることを式典で紹介し、参加した農村住民から伝統的な拍手による称賛をいただきました。また、竹中主研は現地メデイアのインタビューを受け、同郡内において水土保全に関連する研究を行っていることを解説し、住民の水土保全事業はわたしたちと志を同じくしており長年の住民の国土保全への貢献に感銘を受けていることなどについて述べました。その内容の一部は地方テレビ局によって現地語で報道されました。

*1 鉄線枠の中に自然石を詰め込み布団状にすることにより斜面崩壊を防ぐ工法
*2 樹木や草などを回復させる工法

来賓席の竹中主研(左)とアティンクット・メズゲブ局長(左から2番目)

ツァダ・ナエレ村における水土保全事業実施地

メケレ大学の土壌研究者と意見交換する西垣研究員

現地メデイアのインタビューを受ける竹中主任研究員

参考

Channel DW

https://youtu.be/glqOUM7IhBM

Tigray TV

https://youtu.be/gclRYd3WTMI

Mekell University, Twitter