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1096. 気候とSDGのシナジー

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1096. 気候とSDGのシナジー

 

SDG目標の80%以上が気候と関連するという事実を踏まえれば、気候変動とSDGsの目標達成に向けてバラバラに対応する余裕は残されていません。2024年9月5-6日までブラジルのリオデジャネイロで開催された第5回グローバルシナジー会議(the Fifth Global Synergy Conference)、および今月後半に開催される「国連未来サミット」(The UN Summit of the Future)のテーマの一つが、気候変動対策と持続可能な開発目標のシナジー最大化とされています。

この2つのイベントに向け、2024年に7月に国連が公表した報告書(The 2024 Global Report on Climate and SDG Synergy:  ‘Synergy Solutions for Climate and SDG Action: Bridging the Ambition Gap for the Future We Want.’)は、気候変動とSDGsの解決に同時に取り組むことで、インパクトを波及させ、数兆ドル相当の投資ギャップを解消することも可能であると強調します。

報告書は、進歩を阻んでいる元凶として、政治的意思の欠如とグローバルシステムに根深く染みつく分断および行動しないことに慣れてしまった状態を挙げ、この状態が続く限り21世紀の問題解決に対応できないと指摘します。

抜本的な変化をもたらすには、各国がグローバルな目標にコミットしつつ、公正・公平で誰も取り残さないための各自の課題解決も可能にするために、気候アクションと持続可能な開発のシナジーが必要です。

実現に向けて、報告書は、トップダウンアプローチを回避し、縦割りをなくし、専門家を活用し、データ・知識を常に更新していくこと、の重要性を提唱しました。


(参考文献)
The 2024 Global Report on Climate and SDG Synergy:  ‘Synergy Solutions for Climate and SDG Action: Bridging the Ambition Gap for the Future We Want.’ https://sdgs.un.org/sites/default/files/2024-07/UN%20Synergy%20Solution…

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)
 

 

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