⽣態・分⼦基盤に基づく越境性病害⾍の持続的防除技術の開発【越境性病害⾍】
関連プログラム
食料・栄養
2026-09-02
背景
地球温暖化や国際物流の拡大により、病害虫の分布域が国境を越えて急速に変化し、サバクトビバッタ、イネウンカ類、ツマジロクサヨトウ、キャッサバモザイクウイルス病などの越境性病害虫が食料生産に深刻な被害をもたらしています。多くの地域では、生態に基づく発生予測や持続的防除体系が十分に整備されておらず、化学農薬への過度な依存による環境負荷や防除コストの増大が問題となっています。さらに、日本を含む東アジアでもミバエ類など新たな越境性病害虫の侵入リスクが高まっています。こうした状況に対応するため、生態・行動と分子機構に基づく総合的な防除技術の開発と、新たな病害虫への迅速な診断・対策基盤の整備が求められています。
プロジェクト目標
世界的に問題となっている越境性病害虫の発生地・周年発生地において、対象病害虫を中心とする生態系と分子機構を解明し、その知見を統合した持続的な防除技術を開発します。あわせて、新たに顕在化する越境性病害虫への迅速な対応を可能にする分子診断技術やコスト推計手法からなる研究基盤を構築します。
研究課題構成
- アフリカにおける野外生態に基づくサバクトビバッタ防除技術の開発
- 東南アジアにおける重要な越境性害虫に対する持続的な防除技術の開発
- 難防除病害に対する持続的防除技術の開発
- 新たに顕在化した越境性病害虫への対応
対象国
モーリタニア、ベトナム、カンボジア、タイ、アルゼンチン、フィリピン
成果の対象者・受益者
対象病害虫の常発地域および飛来・侵入先に所在する農家、普及機関を含む行政機関、防除資材等の供給に関連する関連企業、当該地域を所管する国際機関
プロジェクトリーダー
小堀 陽一(生産環境・畜産領域)