令和4年12月19日(月)、香川県立高松北高等学校の2年生15名と先生2名が科学研修の一環で国際農研を訪問しました。同校は、研修を通して、科学に対する興味関心を高め、進路意識の高揚を図ることに取り組んでいます。
国際農研の概要を紹介した後、星川 健 研究員(生物資源・利用領域)が、「世界の栄養欠乏と気候変動」をテーマに、研究紹介を行いました。講義では、研究対象としているトマトの遺伝資源研究を通して、多様性の重要性と食料問題や環境問題の解決に向けたその利用について紹介しました。また、アマランサスを用いた研究を例に、これまで利用されなかった種や遺伝資源の特性についても触れ、これら諸問題の解決に向けた未利用遺伝資源の活用について紹介しました。
講義中心の内容でしたが、熱心にメモをとる生徒皆さんの姿が印象的でした。今回の訪問が、世界の食料問題や環境問題を身近に感じ、これらの問題解決に向けて自ら考えるきっかけの一つになることを願っています。