中川研究員が日本作物学会第253回講演会(2022年3月)において優秀発表賞(ポスター)を受賞

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令和4年3月27~28日に開催された日本作物学会第253回講演会において、生産環境・畜産領域の中川アンドレッサ研究員が、優秀発表賞(ポスター)を受賞しました。

令和4年3月27~28日に開催された日本作物学会第253回講演会(オンライン)において、生産環境・畜産領域の中川アンドレッサ研究員が、研究成果「Different responses to drought stress and effects of manure application in two tropical forage legumes」で、優秀発表賞(ポスター)を受賞しました。

中川研究員は、受賞対象となった研究成果で、熱帯地域で栽培されるマメ科牧草であるグリシンとサイラトロにおいて、乾燥に対する反応に種間差があることを示しました。すなわちサイラトロは、乾燥に対して気孔の早期閉鎖や地上部の葉の割合の減少という反応を示したのに対して、グリシンは乾燥下にあっても葉の割合をほぼ一定に保ち、植物体の窒素濃度も一定に維持していました。また、牛糞堆肥施用はどちらの牧草種においても乾燥による乾物生産の低下程度を抑制しました。本研究成果から、乾季に飼料が不足するモザンビークの小規模農家における高品質の飼料生産のためには、堆肥を積極的に活用しつつ、グリシンのような反応をする牧草を選択していくことが有用であることが示唆されました。

優秀発表賞(ポスター)を受賞した中川アンドレッサ研究員

優秀発表賞(ポスター)を受賞した中川アンドレッサ研究員

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