第3回BNI国際コンソーシアム会議がつくばで開催されました

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国際農研は10月25日(木)と26日(金)の両日、つくば国際会議場(エポカル)にてBNI国際コンソーシアム会議を開催しました。この会議は、2015年に国際農研を中心に結成したBNI(生物的硝化抑制)研究に関わる国際コンソーシアムが2年に一度開催している会議で、今回が3回目になります。

国際農研は10月25日(木)と26日(金)の両日、つくば国際会議場(エポカル)にてBNI国際コンソーシアム会議を開催しました。この会議は、2015年に国際農研を中心に結成したBNI(生物的硝化抑制)研究に関わる国際コンソーシアムが2年に一度開催している会議で、今回が3回目になります。今回は、前回2016年以降のコンソーシアムのメンバーによってBNI研究の進捗を共有することはもちろん、ここから先BNI研究をどう進めるかについて、BNI機能を農業の現場で使える技術として発展させるために必要な研究は何か、またBNIの導入が農業セクターだけでなく、社会経済や環境に及ぼすポテンシャルを測るための研究(ex-ante impact assessment)の必要性とその方法について議論しました。参加者は、コンソーシアムの参画機関などから40名を数え、うち国際機関(CIAT、CIMMYT、ICRISAT、ILRI)から計11名、海外の大学・研究所(英国、米国、中国、オーストリア、フランス、ドイツ)から10名、農研機構(農業環境変動研究センター、畜産研究部門、北海道農業研究センター、高度解析センター)から6名でした。

今回の会議では、genetic mitigationというコンセプトのもと、BNI研究の位置づけをコンソーシアムメンバー間で確認するため、それぞれ異なった研究分野の第一線で活躍されている3人の専門家、ティモシー・サーチンジャー氏(プリンストン大学リサーチスカラー、食料・環境政策)、ジェームス・プロッサー氏(アバディーン大学教授、微生物生態・土壌環境)ならびに林健太郎氏(農研機構ユニット長、地球化学・窒素循環)から、今回の会議のキーノートとなるご講演をそれぞれいただきました。

一日目には基調講演と研究発表が行われ(BNI国際コンソーシアムのホームページに掲載予定)、多くの成果を共有することができました、二日目にターゲット別の研究戦略を話し合い、最後にコンソーシアムの運営と次の会議までのアクションプランについても議論を行い、会議は成功裡に終了いたしました。

写真1 会議の参加者による集合写真

写真2 岩永理事長の開会の挨拶

写真3 歓迎の挨拶をいただいた農林水産省技術会議国際研究官室の岡国際研究専門官

写真4 キーノートの講演者、左から順にSearchinger氏、Prosser氏、林氏

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