BNI国際シンポジウム「BNI(生物的硝化抑制)—世界の農業システムの窒素循環に対する潜在的インパクト」を開催

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BNI国際シンポジウム「BNI(生物的硝化抑制)—世界の農業システムの窒素循環に対する潜在的インパクト」(BNI International Symposium “BNI (Biological Nitrification Inhibition)- Potential impacts on nitrogen-cycling in global agricultural systems)の開催報告

JIRCASは、BNI研究のトップランナーとして、2015年3月にBNIに関する初めての国際会議を開催し、国際農業研究協議グループ(CGIAR)の研究機関と共同で「BNI国際コンソーシアム」を立ち上げました。今回のシンポジウムは、コンソーシアム活動を強化し、国内外の研究ネットワークの構築と研究のさらなる展開を図ることを目的として、平成28年9月14日(水)~9月15日(木)に、つくば国際会議場(エポカルつくば)で開催しました。

9月14日は、一般公開とし、BNIだけでなく窒素循環や農業環境などの研究に興味をもつ国内外の方々にも広く参加をいただき、BNIに対する理解を深めてもらうとともに、その有用性について幅広く議論する機会としました。 当日は、岩永勝JIRCAS理事長の挨拶ではじまり、Subbarao主任研究員のBNIテクノロジーに関する基調講演がまず行われました。続いて、セッション1「地球環境への施肥窒素のインパクト」、セッション2「自然生態系でのBNI」、セッション3「BNI解析のための手法」、セッション4「農業生産でのBNI活用に向けての挑戦」の4つのセッション形式で進行し、合計14の講演が行われました。各講演ともに多くの質問やコメントがあり、熱心に討議がなされました。

9月15日は、BNI研究に携わる国内外の研究者のみによる会議を実施しました。最初にJIRCASのBNI研究の現況、またJIRCASおよびJIRCASと共同研究を実施しているCIMMYT、CIATならびにICRISATの3つのCGIAR研究機関の最新成果が示されました。続いて、今後新たな共同研究の相手機関となりうる海外の研究機関から今後の展開に向けた考えが表明されました。最後に、BNI研究の今後の進め方について意見交換を行い、さらなる研究の展開を期しました。

開会挨拶を行う岩永理事長

講演風景

シンポジウム参加者

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