BNI(生物的硝化抑制)国際シンポジウムを開催

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平成28年8月30日
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター

BNI(生物的硝化抑制)国際シンポジウムを開催
 

ポイント

  • BNI国際シンポジウムをつくば国際会議場中ホール200で開催します。
  • BNI研究国際コンソーシアム活動を強化し、BNIに関する国内外の研究ネットワークの構築と研究のさらなる展開を図ることを目的としています。
  • 窒素循環や農業環境などの研究に興味のある方、どなたでも参加できます。

概要

国立研究開発法人国際農林水産業研究センター【理事長 岩永勝】(以下「JIRCAS(ジルカス)」は、BNI(生物的硝化抑制)国際シンポジウムを開催します。

硝化(硝酸化成)は、土壌微生物(硝化菌)によるアンモニア態窒素から硝酸態窒素への酸化作用を指します。これは、地球上の窒素循環にとって非常に重要であり、農作物の生産にとっても不可欠です。しかし、現代農業では一般的に多くの窒素肥料が使用されることから、農地土壌の硝化活性が高まるため速やかに硝酸態窒素が生じ、その多くが農作物に利用されずに農地外へと流亡しやすくなります。結果として、施肥窒素の利用効率の減少、強力な温室効果ガスである一酸化二窒素(N2O)の排出量の増大、そして硝酸態窒素による地下水や河川・湖沼などの汚染の拡大が引き起こされます。

BNI(Biological Nitrification Inhibition、生物的硝化抑制)は、植物が根から物質を分泌して土壌中の過剰な硝化活性を抑制することを言います。BNIは、上記の問題解決に非常に有望な技術です。現在JIRCASが中心となり、国際農業研究協議グループ(CGIAR)傘下の研究機関とともに、BNIを活用した農業システムの開発に向けた研究を進めています。

JIRCASはBNI研究のトップランナーとして、2015年3月にBNIに関する初めての国際会議を開催し、CGIAR研究機関と共同で「BNI研究国際コンソーシアム」を立ち上げました。今回のシンポジウムは、コンソーシアム活動を強化し、国内外の研究ネットワークの構築と研究のさらなる展開を図ることを目的としています。また、窒素循環や農業環境などの研究に興味をもつ国内外の方々にも広く参加を呼びかけています。BNIに対する理解を深めてもらうとともに、その有用性について幅広く議論する機会となればと願っています。

報道機関各位におかれましては、事前にシンポジウム開催をご案内いただくとともに、当日は、是非取材にお越しいただき、紙面、番組等でご紹介いただければ幸いです。

なお、シンポジウムでの使用言語は英語です。通訳はありません。

  1. 開催日時 平成28年9月14日(水) 10:00〜18:00(受付開始9:30)
  2. 開催場所 つくば国際会議場(エポカルつくば) 中ホール200
  3. 申込方法など どなたでも参加可能。参加料無料。事前申込不要。

問い合わせ先など

国立研究開発法人国際農林水産業研究センター (茨城県つくば市)理事長 岩永 勝
研究担当者:プログラムディレクター  飛田 哲 
広報担当者:企画連携部情報広報室長 辰巳 英三  
      プレス用 e-mail:koho-jircas@ml.affrc.go.jp

本資料は、農政クラブ、農林記者会、農業技術クラブ、筑波研究学園都市記者会に配布しています。

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