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351. 戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化〜情報プログラム

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351. 戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化〜情報プログラム

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

また、グローバル・フードシステムは、生物多様性喪失や気候変動の要因の一つであると同時に、飢えと飽食の両方の問題を抱え、世界の全ての人々に対する健康な食事の提供を達成できずにいます。地球・人類双方にとって持続的なシステム構築のために、科学技術イノベーションが必要とされています。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そこで本プログラムでは、以下の取り組みを行います。


戦略的情報収集分析提供プロジェクト【戦略情報

研究成果の実用化と事業展開を実現する民間連携モデルの構築【実用化連携

サブサハラアフリカでの農業デジタル化推進に貢献するための研究開発可能性調査【農業デジタル化情報

熱帯性作物の持続的生産に向けた遺伝資源の情報整備と利用促進技術の開発および国内外との
連携強化【熱帯作物資源

また、このPick Upやイベント等の企画を通じ、世界の食料栄養安全保障に影響を及ぼす地球規模の気候変動や環境問題や科学技術イノベーション等に関する最新トピックの情報発信を行っていきます。

 

(参考文献等)

戦略的情報収集分析提供プロジェクト【戦略情報】https://www.jircas.go.jp/ja/program/proc/c1

研究成果の実用化と事業展開を実現する民間連携モデルの構築【実用化連携】https://www.jircas.go.jp/ja/program/proc/c2

サブサハラアフリカでの農業デジタル化推進に貢献するための研究開発可能性調査【農業デジタル化情報】https://www.jircas.go.jp/ja/program/proc/c3

熱帯性作物の持続的生産に向けた遺伝資源の情報整備と利用促進技術の開発および国内外との
連携強化【熱帯作物資源】https://www.jircas.go.jp/ja/program/proc/c4

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

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