2025年11月28日(金)、東京大学農学部弥生講堂において、公益財団法人農学会による2025年度(第24回)日本農学進歩賞授賞式および受賞者講演会が開催されました。
国際農研(JIRCAS)の植田佳明 主任研究員(生産環境・畜産領域)が、「植物の栄養ストレス応答とその耐性メカニズムに関する研究」により本賞を受賞し、農学会の丹下健会長から賞状と記念品が授与されました。
https://www.nougaku.jp/award/award1.2025.html
本賞は、農林水産業および関連産業の持続可能な発展に資する農学の進歩に著しい貢献を果たした40歳未満の若手・中堅研究者を対象に、公益財団法人農学会が毎年表彰するものです。
植田主任研究員の研究は、窒素やリンなどの栄養素不足に直面した植物の分子レベルでの応答や耐性形成の仕組みを解明したものであり、環境変動に強い作物の育成に資する成果として高く評価されています。
過去にも国際農研から同賞を受賞した研究者が多数おり、国際農林水産業研究分野における若手研究者の活躍を示すものです。
これまでの国際農研の受賞者
- 2021年度(第20回) 辻本泰弘:「アフリカの栽培環境に適した効果的なイネ施肥技術の開発と普及」
- 2017年度(第16回) 前野浩太郎:「アフリカで大発生するサバクトビバッタの生理・生態学的研究」
- 2014年度(第13回) 伊ヶ崎健大:「西アフリカ・サヘル地域における砂漠化メカニズムの解明と省力的砂漠化対処技術の開発および普及」
- 2005年度(第4回) マーシー・ニコル・ワイルダー:「生理化学的研究を基盤としたエビ類の種苗生産・養殖技術の開発」
