2025年11月20日、マレーシア・ペナンにおいて、「JIRCAS-FRI共同30周年記念シンポジウム:マレー半島のマングローブ河口域を中心とした生態学および養殖研究の成果」を開催しました。
本シンポジウムは、国際農研(JIRCAS)とマレーシア水産研究所(FRI:Fisheries Research Institute)が1995年から継続してきた国際共同研究の節目を記念するとともに、これまでの成果を振り返り、今後の研究の方向性を共有することを目的として実施されました。
会場には、両国の研究者や関係機関の関係者、オンライン参加者を含め50名以上が参加し、6件の講演が行われました。発表では、共同研究を通じた技術開発や養殖技術の改善、科学的知見の蓄積など、30年間にわたる研究の歩みが紹介されました。特に、マングローブ汽水域における持続可能な水産業の発展に向けた取り組みや地域社会への貢献が強調されました。
また、初期の研究プロジェクトにおいてカウンターパート研究者として携わり、現在はFRIを退職された2名の研究者も参加し、当時の共同研究に関する思い出やその意義を振り返りました。参加者からは、「長年の協力が国際的な信頼関係と、両国の技術交流・発展の基盤を築いた」との声が寄せられ、改めて国際連携の重要性を再認識する機会となりました。
