令和7年7月3日~4日、あきた芸術劇場「ミルハス」にて開催された「第65回東北連合小学校長会研究協議会秋田大会」および「令和7年度秋田県小学校長会研究大会」(主催:東北連合小学校長会)において、前野浩太郎主任研究員(生産環境・畜産領域)が、東北地方6県の小学校校長約900名に対して「アフリカでバッタと闘う~夢を貫き、己を磨く~」と題した記念講演を行いました。
東北連合小学校長会は、「東北は一つ」という連帯のもと、地域住民の信託に応える特色ある教育の研究を推進しています。令和7年度は秋田県が開催県となり、「自ら未来を拓き ともに生きる豊かな社会を創る 日本人の育成を目指す小学校教育の推進」を主題に掲げて実施されました。
記念講演では、前野主研がサバクトビバッタとの出会いやアフリカでのフィールドワーク体験、自身のキャリア形成の過程について紹介しました。「小学校教育はキャリア形成にどのような影響を及ぼすか?」をテーマに、秋田県をはじめ東北地方での学生時代の体験から昆虫学者を志すに至った経緯、そしてアフリカ・サハラ砂漠での困難な研究活動や、サバクトビバッタの生態解明・防除技術開発の挑戦を、ユーモアを交えながら分かりやすく解説しました。
特に、サバクトビバッタの大発生がアフリカの食料危機に直結する社会課題であることや、現地の人々と協力しながら科学的な解決策を模索してきた経験、そして「夢を持ち続けること」「困難に直面しても挑戦を続けること」の大切さが熱く語られ、参加者からは多くの共感と感動の声が寄せられました。