令和7年6月19日(木)と20日(金)、未来科学人材アカデミー第3回プログラムを神奈川県立海洋科学高等学校で実施しました。国際農林水産業研究センター水産領域の三田哲也主任研究員が同校を訪問し、生徒たちの研究に対する技術的助言や実践的な指導を行いました。
令和7年6月19日(木)・20日(金)、国際農研が実施する未来科学人材アカデミーの一環として、第3回プログラムが神奈川県立海洋科学高等学校で開催されました。同校では、数年前から生徒によるガザミ類の種苗生産および陸上養殖に関する研究が進められており、今回のプログラムはその支援を目的として実施されました。
同校からの依頼を受けて国際農林水産業研究センター水産領域の三田哲也主任研究員が訪問を行い、生徒たちの研究に対して対面で技術的な助言と実践的な指導を行いました。2日間にわたるプログラムでは、同校で飼育されているタイワンガザミを用いた成熟度の確認や卵の観察手法に加え、種苗生産に必要な幼生の計数・洗浄・濃縮・水槽への収容・顕微鏡観察などの工程について、実践的な指導が行われました。
また、学校が保有する日本栽培漁業協会のガザミ種苗生産マニュアルを活用しながら、種苗生産における重要なポイントについての解説も行われました。
生徒たちからは飼育管理の手法やマニュアルに関する多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。今後も、生徒の皆さんの研究活動を継続的に支援し、科学技術への興味・関心をさらに深める機会としていきたいと考えています。