国際農研 生物資源・利用領域の星川健研究員、筑波大学・つくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC) 三浦謙治教授、江面浩教授が、2020年度日本植物バイオテクノロジー学会(旧日本植物細胞分子生物学会、7/1に名称変更)技術賞を受賞しました。
受賞題目は「植物における一過的タンパク質大量発現システムの確立」です。本技術賞の対象は、植物細胞においてタンパク質を大量に生産できる技術「つくばシステム」を確立したところにあります。本技術は、ベンサミアナタバコにおいて世界トップクラスの収量(4 mg/g新鮮重)を達成することができ、この量は大腸菌などの異種タンパク質発現システムに匹敵すること、つくばシステムはベンサミアナタバコのみならず、ナス科、ウリ科、マメ科、アブラナ科など様々な植物においても一過的にタンパク質を発現させることが可能であることに特徴があります。
第38回日本植物バイオテクノロジー学会(つくば)大会にて受賞予定でしたが、大会開催延期のため書面をもっての受賞報告となります。
日本植物バイオテクノロジー学会報 2020年6月号
https://www.jspb.jp/society/sub04-1/37_2/
筑波大学・つくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC)
https://gene.t-pirc.tsukuba.ac.jp/blog/2020/05/19/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e6…
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三浦謙治、星川健、江面浩 特願2017-107965