社会科学領域の平野主任研究員がGreen Asia Awardを受賞

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2019年10月14日から10月18日にテジョン(韓国)で開催された第40回アジアリモートセンシング会議(Asian Conference on Remote Sensing: ACRS 2019)において、国際農研社会科学領域の平野聡主任研究員がGreen Asia Awardを受賞しました。

2019年10月14日から10月18日にテジョン(韓国)で開催された第40回アジアリモートセンシング会議(Asian Conference on Remote Sensing: ACRS 2019)において、社会科学領域の平野聡主任研究員がGreen Asia Awardを受賞しました。ACRSは、毎年1回アジアのさまざまな都市でアジア地域におけるリモートセンシング技術の普及と向上を目指して開催される国際会議で、例年、アジアのみならず世界中から800人程度の参加者が集います。同賞は、その年のACRSで発表されたすべての論文から極めて優れた1件が選ばれて授与されるものです。Green Asia Award受賞論文は、より環境に優しいアジア(Greener Asia)の実現に向けたリモートセンシング技術の利用を推進する研究であることが求められます。

受賞論文「On the applicability of satellite-based rainfall estimates for the determination of Monsoon onset date: Case study in the Ayeyarwady Delta, Myanmar」は平野主任研究員と国際農研の共同研究機関であるイエジン農業大学(ミャンマー)のSwe Swe Mar氏、Hla Moe Khaing氏、およびエーヤーワディ管区ラブッタ郡農業局(ミャンマー)のMay Toe Aung Myint氏による共著論文です。著者らは、現地ラブッタ郡で長年計測されてきた実測雨量と衛星降雨レーダーによる推定雨量との整合性を確認した上で、衛星降雨レーダーのデータにもとづく年内の降雨パターンを分析することで特定の地域でのモンスーン(雨季)の入り日を特定する手法を改良しました。その結果、気候変動の影響でモンスーンの入り日が遅延傾向にあるとされる通説に、より詳しい検証が必要であることを示しました。

なお、授賞式は2019年10月18日に開催された閉会式において執り行われ、ACRS主催者を代表して中国台北写真測量・リモートセンシング学会(CTSPRS)会長Yi-Hsing Tseng氏から平野主任研究員に賞状が授与されました。

Green Asia Award

Green Asia Awardを受賞した社会科学領域の平野聡主任研究員

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