JIRCAS生産環境・畜産領域の辻本泰弘主任研究員らの論文「Performance of maize-soybean intercropping under various N application rates and soil moisture conditions in northern Mozambique」(DOI: 10.1626/pps.18.365)に対し、このたび、「第14回日本作物学会論文賞」が贈られることとなりました。
本賞は、Plant Production Scienceに発表された優れた論文の著者である作物学会会員に授与されるものです。本論文で同氏らは、モザンビーク北部の天水畑作地域において、現地に普及するトウモロコシ品種とダイズ品種を交互に配置する間作体系を導入することで、各作物を単作するよりも生産性が向上すること、また、その導入効果は水ストレス条件下やトウモロコシへの窒素施肥量が少ない条件下で特に顕著となることを明らかにしました。灌漑設備や肥料投入の限られた地域での安定的な作物生産技術として期待されます。
なお、本成果は平成26年度国際農林水産業研究成果情報にも取り上げられています。授賞式は2017年3月29日~30日に東京大学で開催される第243回講演会にて行われる予定です。
- 日本作物学会論文賞
- 国際農林業研究成果情報「トウモロコシとダイズの混作が乾燥ストレス軽減と生産性向上に寄与する」
続報
3月29日に授賞式が行われました。