国際農研が農業・食品産業技術総合研究機構と共同で育成したエリアンサス品種「JES1」と「JEC1」が品種登録されました
国際農研が農業・食品産業技術総合研究機構と共同で育成したバイオマス燃料生産用エリアンサス品種「JES1」(第27533号)と「JEC1」(第27534号)が品種登録されました(令和元年8月16日官報告示)。国際農研では、資源作物から作られるバイオ燃料の利用拡大による温室効果ガスの排出削減を目指して、収量が高く低コストで栽培できるイネ科の多年草である「エリアンサス」に注目して品種開発を行ってきました。今回登録されたエリアンサス品種は、九州で30t/ha程度、北関東でも15t/ha程度の乾物生産が可能であり、九州から北関東地域における耕作放棄地等を利用したバイオマスエネルギー事業に必要な原料を安定的に確保する場面で利用できます。これまでに、栃木県さくら市において、「JES1」を耕作放棄地で栽培してペレットを生産する事業が成功しており(http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nilgs/077296.html)、今回の品種登録により、今後の更なる利用拡大が期待されます。
これら品種の利用許諾等に関するお問い合わせは、
国際農林水産業研究センター企画連携部企画管理室
TEL: 029-838-6389、FAX: 029-838-6337
お問い合わせ窓口(https://www.jircas.go.jp/ja/form/inquiry)
までご連絡下さい。
参考
- プレスリリース (2017年9月17日)