G20主席農業研究者会議(G20 MACS)は、世界食料の安定供給にむけた農業研究の優先事項や連携強化に向けて、各国および国際機関等を代表する農業研究者が話し合うことを目的とした会議です。JIRCASは、第1回G20 MACS (2012年、メキシコ)から参加を続け、これまで様々な議論に貢献してきました。

第6回となるG20 MACSは、本年のG20ホスト国ドイツの主催により2017年11月14日(火)~15日(水)にポツダムで開催されました。本会議には、各国および国際研究機関等から計64名の農業研究者が参加し、今回のG20 MACSが掲げる 「水と農業」に焦点を当てた様々な意見交換が行われました。

本会議には、日本から西郷農林水産省顧問を始めとする6名が参加し、日本の積極的な農業研究活動を踏まえた情報や意見が提供されました。 岩永JIRCAS理事長からは、同会議の主要討議課題の一つ、「回復力のあるフードシステムへの貢献(Contribution to resilient future food system)」について、『人々の健康のためには、従来のカロリーベースの食料安全保障ではなく、栄養ベースの食料安全保障を考えるべきである。』との提案がなされました。

また、本年日本が議長国を務める「農業分野の温室効果ガスに関するグローバル・リサーチ・アライアンス(GRA)」のモンゴメリー特別代表による発表が行われ、この講演の中で、GRAの国際シンポジウム(8月31日、つくば市)の開催や、GRA議長を務める岩永理事長によるリーダーシップ等、日本によるGRA活動への貢献について謝意が示されました。

このような2日間にわたる積極的な議論を踏まえ、各国の合意に基づく「2017年MACS声明文書(MACS communiqué 2017)」が取りまとめられ、G20農業大臣会合へ付託されました。

意見交換風景(中央:岩永理事長、右:モンゴメリーGRA特別代表)

写真1 意見交換風景(中央:岩永理事長、右:モンゴメリーGRA特別代表)

栄養ベースの食料安全保障の重要性を提案する岩永理事長

写真2 栄養ベースの食料安全保障の重要性を提案する岩永理事長