第13回G20首席農業研究者会議(MACS:Meeting of Agricultural Chief Scientists)への参加

関連プログラム
第5期中長期計画
国名
ブラジル
第13回G20 MACSは、2024年5月15日~17日に議長国であるブラジル連邦共和国で開催され、日本からは、農林水産省農林水産技術会議事務局の堺田研究総務官を代表に、国際農研から小山理事長と岸井主任研究員が出席しました。「科学と農業」、「食料安全保障と農業・食料システム」、「気候変動と農業・食料システムの強靱性」に関する議論が行われました。
 

G20首席農業研究者会議(G20 MACS)は、G20各メンバーや国際研究機関の首席農業研究者及び農業研究行政官が参集し、世界における研究の優先事項を協議するとともに、各メンバー及び国際研究機関の連携を強化することを目的とした会合です 。国際農研は、第1回G20 MACS (2012年、メキシコ)から参加し、国際的な課題解決に向けた議論に貢献してきました。

第13回となるG20 MACSは、2024年5月15日~17日に議長国であるブラジル連邦共和国で開催され、日本からは、農林水産省農林水産技術会議事務局の堺田研究総務官を代表に、国際農研から小山理事長と岸井主任研究員(生物資源・利用領域)が出席しました。

気候変動による異常気象の深刻化や地政学的リスクの増大等により、世界的な食料安全保障への懸念が高まる中、「科学と農業」、「食料安全保障と農業・食料システム」、「気候変動と農業・食料システムの強靱性」に関する議論が行われました。また、進行中のMACSイニシアティブについての活動紹介では、2019年、日本が議長国を務めた会議を契機として開始した、コムギいもち病に関する国際共同研究事業の成果を岸井主研が発表しました。

会合最終日の5月17日には、今回の成果として「議長総括及び成果文書(Chair Summary and Outcome Document) 」がまとめられ、その後、G20 MACSのWebサイトで公開されました。

フィールドトリップでは、ブラジル農牧研究公社(Embrapa)セラード研究所を訪問し、酵素活性を利用した土壌の健康診断法やコムギ研究(育種、病害防除、ダイズとの混作)等、持続的農業に関する最新の研究成果が紹介されました。

次回、G20 MACSは、南アフリカ共和国で開催予定です。
 

G20 MACS会場の様子

G20 MACS会場の様子

MACSイニシアティブに関する岸井主研の発表

MACSイニシアティブに関する岸井主研の発表

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