JIRCASは、西アフリカの半乾燥地域で重要な作物であるササゲ(Cowpea)*の国際共同研究を進めています。この中で、2011年から実施している熱帯作物開発プロジェクト(EDITSプロジェクト)では、ササゲのさらなる開発を目指し、「消費者の嗜好性」、「農家のニーズや作付体系の多様性」、「農業形質や品質形質の多様性」を把握するための基盤情報を収集・解析および「農業形質や品質形質を効率的に評価する技術」の開発を行ってきました。

*アフリカ原産のマメ科作物で、アズキの仲間。日本では赤飯の材料として使われるが、アフリカでは安価で保存が効くタンパク源として重要です

写真:多様なササゲの豆とその料理

写真:多様なササゲの豆とその料理

今回、このプロジェクトの5年におよぶ活動で得られたササゲ遺伝資源の様々な形質、とくに豆の品質に関連する形質についての情報を掲載した「EDITS-Cowpeaデータベース https://www.jircas.go.jp/ja/database/edits-cowpea/introduction」を公開いたしました。

本データベースでは、計240系統(2016年6月現在)のササゲ遺伝資源について、計23の主要な農業および豆の品質に関連する形質を利用した複合検索をおこなうことが可能です。また、検索を通じて選択した遺伝資源について、来歴や形質データ、画像をふくむ遺伝資源情報を印刷/ダウンロードすることができます。

EDITS-Cowpea データベースの検索画面

EDITS-Cowpea データベースの検索画面

本データベースの利用を通じ、今後の育種・研究や利用の場において、ササゲの遺伝資源が持つ多様性が充分に活用され、地域の農家のニーズや消費者の嗜好性に応える品種が開発されることを強く期待します。