未来科学人材アカデミー第34回:福岡県立八幡高等学校の2年生が国際農業研究と水田をキーワードにした多収イネの開発と水田漁業について学びました

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令和8年7月30日(木)、福岡県立八幡高等学校理数科2年生20名を国際農林水産業研究センター(JIRCAS)に迎え、「未来科学人材アカデミー」第34回講座を開催しました。講師は高井俊之主任研究員(生産環境・畜産領域)と齋藤稔研究員(水産領域)の2名が務め、途上国における農林水産業研究や食料問題、環境問題への取り組みについて紹介しました。

未来科学人材アカデミー

令和8年7月30日(木)、福岡県立八幡高等学校理数科2年生20名を国際農研(JIRCAS)に迎え、「未来科学人材アカデミー」第34回講座を開催しました。講師は高井俊之主任研究員(生産環境・畜産領域)と齋藤稔研究員(水産領域)の2名が務め、途上国における農林水産業研究や食料問題、環境問題への取り組みについて紹介しました。

講義前半では、連携交流科からJIRCASの研究活動や国際共同研究の取り組み、特にJIRCASがアジアやアフリカなどの研究機関と連携して進めている研究などについて説明しました。また、食料安全保障や持続可能な農業生産の実現に向け、国際的な場で農業研究を行う必要性について解説し、生徒たちは世界規模の課題解決に研究が果たす役割について理解を深めました。

講義後半では、まず高井主任研究員からは「たくさん実るイネを目指した研究」のタイトルで多収イネの育種研究が紹介されました。特に分げつ(イネの穂ができる茎)数や穂数に着目した研究、その過程で見出されたMP3(穂数を増やすが穂を小さくしない遺伝子座)を使った育種研究が紹介されました。生徒たちは実際のイネを使い、品種による分げつ数比較を体験しました。

次に齋藤研究員からは「タイ東北部での水産研究の紹介~水田とその周辺~」のタイトルでタイでの内陸養殖、特に水田養殖と混合養殖の現状やメリット、また改良点などについて講義されました。また現地パートナーとの共同研究の様子や市場の状況など研究周辺の状況についても多くの写真を使い紹介がされました。その後に水産実験室に移動し飼育動物の説明がありました。

学生からは「コシヒカリと他の品種を交配して新系統を育種するとき、コシヒカリの遺伝子が入っているのを確認できるのか」「月ごとに計測しているエビの個体数がかなり違う理由は」など鋭い質問が多くされました。その他「実家のイネを健康にしたい」といった相談もあり、非常に盛況な講義となりました。

さらに、講師2名が農業研究の道を志したきっかけや研究者になるまでの経験についても紹介されました。進路選択を控えた高校生に向けて、大学や研究分野の選び方、自身の興味関心を大切にすることの重要性など、具体的なアドバイスが送られました。

今回の講義を通じて、生徒たちは科学研究の可能性や社会的意義、そして国際協力の重要性について理解を深めました。今後もJIRCASでは、未来の科学人材の育成に向けて、研究現場に直接触れる機会を提供し、科学技術への興味・関心の向上に貢献していきます。

JIRCASは、将来の科学技術を担う中高生を対象に、最先端の研究や科学的思考に触れる学びの機会を提供しています。本事業「未来科学人材アカデミー」の概要やお問い合わせについては、こちらの 事業紹介ページ をご参照ください。

高井主任研究員による講義、イネが準備されました。

分げつ数を数える体験。

齋藤研究員による講義、現地市場の様子を紹介。

休憩時間にも多くの質問が出ていました。

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