メコン河委員会の専門家グループ会合においてカンボジアにおけるSATREPSプロジェクトの概要を発表

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SATREPSカンボジア
2024年5月23日、メコン河委員会(MRC)がカンボジアのシェムリアップにおいて開催した灌漑技術に係る流域計画専門家グループ会合に国際農研の研究者が参加し、カンボジアで実施中のSATREPSプロジェクトの概要を発表しました。

2024年5月23日、メコン河委員会(MRC)がカンボジアのシェムリアップにおいて開催した灌漑技術に係る流域計画専門家グループ会合に国際農研の研究者が参加し、カンボジアで実施中のSATREPSプロジェクト「トンレサップ湖西部水田における広域的水田水管理システムの確立による温室効果ガス排出削減技術の開発と社会実装」の概要を発表しました。

本会合は、MRCが作成中の間断灌漑のガイダンス(最終稿)についてMRC加盟国(カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム)で議論し承認を得ること、国際農研がカンボジアで実施中のSATREPSプロジェクトの概要を共有すること、およびタイとベトナムで実施中の間断灌漑の取組みについての情報共有を図ることを目的とし、MRC事務局、MRC加盟各国の農業・灌漑担当者および国際農研の研究者ら対面/オンラインでの参加を含め、総勢25名が参加しました。

国際農研の発表では、渡辺守主任研究員(農村開発領域)より、カンボジアで実施中の間断灌漑を広域の水田で実施するためのSATREPSプロジェクトの概要を紹介しました。参加者からは、メタンの排出削減を炭素クレジットにつなげる取り組みが農家の新たなインセンティブになることに対する期待のコメントなどが寄せられました。

本会合では、間断灌漑のガイダンス(最終稿)が承認され、今後、最終的な修正作業・校正を経て、年内に公表することが確認されました。承認された間断灌漑のガイダンス(最終稿)の作成に当たっては、国際農研がベトナムで実施してきた研究成果を提供したほか、南川和則主任研究員(生産環境・畜産領域)がレビューなどの面で協力を行ってきました。

本会合の前日(5月22日)には、MRC事務局のメンバーが、プルサット州のSATREPSプロジェクトのモデルサイトを訪問し、チャンバー法によるガスサンプリングなど、プロジェクトの実施状況を視察しました。

専門家グループ会合開催状況

専門家グループ会合開催状況

参加者の集合写真

参加者の集合写真

SATREPSプロジェクトの概要説明状況

SATREPSプロジェクトの概要説明状況

チャンバー法によるガスサンプリングのデモンストレーション

チャンバー法によるガスサンプリングのデモンストレーション

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