~広域水田における水管理の改善を通じたメタン排出削減を目指して~
国際農研は、カンボジアの王立農業大学(RUA)との共催で、2023年9月22日、カンボジアのプルサット州において、農民水利組合ミーティングを開催しました。本会議には、国際農研、RUA、試験実施地区が属するプルサット州の関係機関および農家など約50名が参加しました。
会議では、まずRUAから本会議の趣旨と現在、実施している試験の目的について説明するとともに、試験に従事しているスタッフ・学生の紹介が行われました。その後、国際農研の泉太郎プロジェクトリーダー(農村開発領域)から国際農研の紹介と試験への協力依頼を行い、続いて渡辺守主任研究員(農村開発領域)より間断灌漑の効果についての紹介と試験の内容についての説明、進藤惣治領域長(農村開発領域)よりプロジェクトで実施する予定の水管理についての説明が行われました。
引き続き行われた参加者による質疑応答では、新しい水管理についての質疑や現在農家が行っている営農方法を変更することに対する意見交換が行われました。最後にプルサット州の関係行政機関から本プロジェクトで開発する間断灌漑技術の効果に期待していること、プロジェクトの成果が他地区へ波及していくことを希望していること、プロジェクトをサポートしていくことが表明されました。