2019〜2020年度JIRCASフェローの杜 珠梅さん(中国農業大学、現・揚州大学教員)が2022年度日本畜産学会奨励賞を受賞

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2022年9月14~17日に東京農大にて開催された2022年度日本畜産学会大会において、2019〜2020年度JIRCASフェローとして国際農研に滞在して研究を実施した中国農業大学の杜 珠梅さんが、奨励賞を受賞しました。

2022年9月14~17日に東京農大にて開催された2022年度日本畜産学会大会において、杜 珠梅さんが、「地域飼料資源を活用したサイレージの発酵制御に関する研究」で奨励賞を受賞しました。アフリカにおける持続的畜産農業を構築するための基礎および応用研究の成果が高く評価されたものです。

杜 珠梅さんは、中国農業大学草業科学・技術学院の博士課程在学中に、家畜飼料の調製・加工に関する研究に取り組みました。 2019年10月から2021年3月には、国際農研(JIRCAS)のJIRCASフェローとして、「アフリカ食料」プロジェクトの課題「アフリカ南部における耕畜連携モデルの構築」に参画しました。そして、作物副産物や木本植物を材料に、次世代シーケンサー技術を用いて、サイレージ発酵に関与する微生物コミュニティー、共生ネットワークおよび最終代謝産物の分析などの高度な分析に基づくサイレージ発酵制御技術を提案し、成果を「Animal Science Journal」等の 国際誌で公表しました。こうした技術は、飼料の大半を自然草地に依存する現地の放牧型畜産業において、容易に入手できる地域飼料資源を用いたものであり、乾期の飼料不足の緩和に極めて有効です。例えば、乳牛の乳生産性と小規模農家の収益性を改善しながら、持続的生産を可能にするものと期待されます。

https://jsas-org.jp/about/winners/150.html

奨励賞を受賞した杜 珠梅さん

(写真提供:東京農業大学)

奨励賞を受賞した杜 珠梅さん

(写真提供:東京農業大学)

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