水産領域 マーシー・ニコル・ワイルダー氏が日本水産学会賞を受賞

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水産領域 マーシー・ニコル・ワイルダー プロジェクトリーダーが、令和2年度日本水産学会賞を受賞しました。研究成果は「有用エビ類の生殖・脱皮・浸透圧調節に関する生理生化学的研究と新養殖技術開発への展開」です。

水産領域 マーシー・ニコル・ワイルダー プロジェクトリーダーが、令和2年度日本水産学会賞を受賞しました。研究成果は「有用エビ類の生殖・脱皮・浸透圧調節に関する生理生化学的研究と新養殖技術開発への展開」です。

本賞は、学術研究上特別に優れた業績を上げ、水産学の発展に寄与した者に授与されます。受賞日は令和3年3月28日(日)です。
ワイルダー氏は、エビ養殖産業の安定化を図るため、30年以上にわたりエビ類の生理化学的研究と養殖技術開発への応用研究を行い、基礎研究により得られた知見を養殖産業という実用化の段階まで応用・普及を図ってきました。

近年、エビ養殖が世界的に大きな産業となっていますが、その持続性を妨げている要因は多々存在します。ワイルダー氏は、こういった問題を視野に入れ、①エビ類の生殖機構解明と雌親エビの成熟制御技術の開発、②淡水性のオニテナガエビの浸透圧調節機構解明とベトナムにおける種苗生産技術開発、③革新的バナメイエビ閉鎖系陸上養殖システムの開発を実施してきました。

特に、③においては、民間企業等と共に産学官連携コンソーシアムを形成して、海産バナメイエビを淡水に近い条件で飼育し、コストの削減や作業の簡素化を図ることができる閉鎖循環型飼育管理システムを確立しました。また、この研究開発の成果を用いた商業ベースでのエビ生産プラントの立ち上げにも成功し、これは現在も新潟県妙高市にて稼働中です。

ワイルダー氏の成果は、国際貢献・社会実装の両面から、重要な新技術の開発・移転を成し遂げたという功績が高く評価され、本賞の受賞にいたりました。

受賞したワイルダー氏