マダガスカル農業畜産水産大臣が開発技術リン浸漬処理の実証試験サイトを訪問

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2021年2月26日、マダガスカルの農業畜産水産大臣らが、国際農研が同国で実施するSATREPSプロジェクトの研究サイトを視察し、プロジェクトで開発したイネのリン浸漬処理技術や有望系統などの研究成果が広く発信されました。

2021年2月26日に、マダガスカルの農業畜産水産大臣、内務大臣、高等教育科学技術省事務次官(大臣代理)、ヴァキナカラチャ県知事、在マダガスカル全権大使が同国で国際農研が実施するSATREPSプロジェクトFY VARY(研究代表・辻本泰弘主任研究員)の研究サイトを視察しました。同視察には、JICAマダガスカル事務所長、プロジェクト参画機関である農業畜産水産省のヴァキナカラチャ県農業局長、FOFIFA所長、LRI所長なども出席しました。

当日は、サイトが位置するBehenjyの市長からの歓迎挨拶ののち、FOFIFA所長がプロジェクトの概要およびこれまでの研究活動について、FOFIFAのンジャト・ラクトアリスア研究員が、農家圃場での試験の様子を見せながら、同プロジェクトで開発した有望な施肥技術であるリン浸漬処理の実施法、期待されるイネ生産への効果、今後の展望について説明しました。さらに、同じくFY VARYプロジェクトが開発し、品種登録に向けた最終の評価試験が進んでいる養分欠乏環境でも優れた生産性をもつ品種開発の進捗についても、FOFIFAの担当者が説明しました。訪問者からは、開発技術・品種がマダガスカルのイネ生産に貢献することへの期待や今後の展望に対する多くの関心が寄せられました。

その後、先行して技術を試している農家が代表して、開発技術で得られた効果を紹介しました。また、ヴァキナカラチャ県知事が同地方の発展にプロジェクトの研究成果が活かされることへの期待を、そして在マダガスカル全権大使が日本とマダガスカルの共同研究の意義と農業セクターへの更なる支援を強調しました。最後に、農業畜産水産大臣がこれらの開発技術が、Papriz(稲作技術普及にかかるJICA技術協力プロジェクト)などと連携して農家に普及され、マダガスカルのコメ生産と農村地域の貧困削減に貢献することへの期待、その実現に向けて同省が強いリーダーシップを発揮することを述べて、視察行事を成功裏に収めることができました。当日の視察の様子は、多くのテレビ、新聞、ラジオ、農業畜産水産省、JICAおよび、日本国大使館のSNSで紹介され、マダガスカル国内に広く発信されました。

 

マダガスカル農業畜産水産省Facebook

https://www.facebook.com/maep.Madagascar/posts/4326433824052147

JICAマダガスカル事務所Facebook

https://www.facebook.com/jicamadagascar/posts/3774294272659654

2021年2月27日MIDI MADAGASCAR(現地新聞報道)

http://www.midi-madagasikara.mg/societe/2021/02/27/projet-fy-vary-la-vu…

リン浸漬処理技術を説明するFOFIFA研究員

品種登録試験を進めている開発系統ついて説明するFOFIFA研究員

農業畜産水産大臣によるスピーチ

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