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1360. 食料システム変革加速のための連携

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1360. 食料システム変革加速のための連携

 

10月16日は「世界食料デー World Food Day」です。

食料システムはかつてない課題に直面しています。紛争、異常気象や気候変動の影響、経済ショック、そして格差の拡大は、耕地、水、そして生命を支える生物多様性に、ますます大きな圧力をかけています。サプライチェーンは依然として脆弱であり、混乱の影響は世界中の世帯、市場、そして農地にまで及んでいます。一部の地域では、食料不安の深刻さが計り知れないほど深刻です。推定6億7,300万人が飢餓に苦しんでいます。また、肥満の増加や食品廃棄の蔓延は、豊かさと欠乏が表裏一体となっているシステムの矛盾を反映しています。

食料システムは、温室効果ガス排出の主要な発生源でもありますが、食料生産・栽培・収穫そして分配の方法を通じて、温室効果ガス排出量を削減する可能性を秘めています。増加する世界人口のニーズに応えるには、国境、セクター、世代を超えたチームワークが不可欠です。

10月27日に開催されるJIRCAS国際シンポジウムでは、本シンポジウムの基調講演者である国連食料システムコーディネーションハブ、ASEAN事務局、農水省幹部、に加え、食料システム研究において国際的に著名な科学者らを交え、食料システム変革を加速するための連携の在り方について議論します。特設サイトにおいて、パネルセッションへの参加者リストを更新しました。現地参加の場合、パネリストへの質疑応答の機会も予定しておりますので、ぜひふるってご参加ください。

 

JIRCAS国際シンポジウム2025:アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化 ―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―
1. 開催日時:2025年10月27日(月)13:30~17:15
2. 開催場所:一橋大学一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋 2-1-2)
Zoomウェビナーを利用したオンライン視聴を併用
3. 主  催:国際農研
4. 使用言語:日本語・英語(同時通訳あり)
5. 参加費:無料(どなたでも参加できます)
6. 申込方法:国際農研のホームページからお申し込み下さい。
        (締切:10月27日(月)12:00)
         URL: https://www.jircas.go.jp/ja/symposium/2025/e20251027_jircas

 

パネルセッション登壇者予定:
モデレーター: 飯山みゆき 国際農研 情報プログラムディレクター
Dr. Shenggen Fan, China Agricultural University
Prof. Joachim von Braun, Bonn University (オンライン参加) 
Dr. Jacqueline Hughes, World Agriculture Forum (オンライン参加)
Dr. Jean Balié, Food and Agriculture Organization (FAO) (ビデオメッセージ)
齋藤和樹博士, IRRI-日本連携
林慶一 国際農研 環境プログラムディレクター 
Dr. Stefanos Fotiou, UN Food Systems Coordination Hub
Dr. Pham Quang Minh, ASEAN Secretariat
(TBC) 農林水産省 

 

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)
 

 

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