※この募集は11月28日で締め切りました。
国立研究開発法人国際農林水産業研究センターでは、標記研究職員の募集を行っております。
任期付研究員の採用は、当センターが推進する研究活動の一層の推進、及び農林水産分野における優秀な研究者の育成を図る観点から実施するもので、今回の採用予定ポスト、応募条件、採用試験要領は下記のとおりです。
採⽤予定の研究領域及び研究業務内容等
研究職員(若手育成型任期付研究員)
公募番号 |
研究領域、ポスト、採用予定人数 |
研究業務内容‧実施研究課題例‧キーワード |
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灌漑農業は生産性が高く、世界の全農地面積の20%程度の灌漑農地において、約40%の穀物を生産するなど、灌漑農業の発展と灌漑用水の確保は、世界の安定的な食料生産に不可欠である。 一方、開発途上地域では、用水路は初期投資の少ない土水路が多いが、浸食を受け易く機能低下が課題となっているほか、ため池も、土の特性を活かした漏水対策が求められている。こうした状況を受けて、国際農研ではアフリカにおいて土水路や圃場の漏水対策等の水資源利用効率化対策の研究を実施している。 当該分野における研究を更に発展させるため、水利工学の知見を用いて、土水路が侵食されるメカニズムを検証し、農家が実践できる持続的な対策手法の提案を行うなど、土構造物の課題の解決を担う人材を募集する。 当該研究員には、上記の研究に必要な知識や研究実績に加え、開発途上地域に滞在して前向きに研究に取り組む積極性や、国内外の研究者と共同で研究を行う協調性も必要となる。さらに任期期間を通じて優れた国際感覚を醸成することにより、農村開発に関する研究を担う人材となることが期待される。 【実施研究課題例】
【キーワード】
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ポストハーベスト技術、熱帯果樹や果菜類等の安定供給に向けた収穫物の品質維持管理技術の開発 食品ロスの削減は、持続的な食料システム確立の上で大きな課題であり、食料資源の有効利用に加え、現在の食品ロスに起因する排出二酸化炭素の量は、世界全体の温室効果ガス排出量の約8%を占めるとされることから、地球温暖化対策としても重要である。果樹や野菜等の園芸作物においても食品ロスの削減は喫緊の課題であり、とくに熱帯・亜熱帯の高温多湿環境下では収穫物の品質が劣化しやすく、収穫後の過剰な温度制御等による二酸化炭素の過排出が懸念される。一方で、果樹や果菜類は糖分、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった健康に不可欠な栄養素の重要な供給源であり、一定量を毎日摂取することが推奨されるだけでなく、付加価値が高いことから、熱帯・亜熱帯地域およびその他開発途上地域において農家の収入源としても重要である。このため、持続可能な社会の発展に向けて、収穫物を消費者まで無駄なく供給可能な技術やシステムの開発が求められる。 こうした状況を受けて、国際農研では、熱帯・亜熱帯地域で経済栽培される園芸作物を対象に、収穫物の品質維持に効果的な予措や貯蔵条件の解明について、生理的な評価を分子生物学的な手法等も交えて基礎から応用まで幅広く展開し、安定生産・供給、食品ロスによる廃棄や不適切な温度管理等による二酸化炭素排出の削減に資する研究開発を国内外の対象地域で推進できる人材を募集する。 当該研究員には、上記の研究に必要な知識や研究実績に加え、開発途上地域の生産現場および国際農研の圃場を活用したデータ収集・分析を行うための積極性や、国内外の共同研究者および研究補助者との協調性が求められる。さらに任期期間を通じて優れた国際感覚を醸成することにより、環境負荷の少ない持続可能な農業社会の実現に貢献する適切なポストハーベスト技術の研究開発の中心的役割を担う人材となることが期待される。 【実施研究課題例】
【キーワード】
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国際農林水産業研究センター(国際農研)は、熱帯農業研究センターとして発足して以来、50余年にわたり熱帯・亜熱帯地域及び開発途上地域における農林水産業技術の向上のための研究開発で我が国の中核的な役割を担ってきた。 第5期中長期目標(令和3~7年度)では、地球規模の食料・環境問題の解決を目指して効果的・集中的な研究開発を行うとともに、関連情報の収集・発信等の機能の強化に取り組むこととしている。近年、開発途上地域の農林水産業を取り巻く環境は激変しており、食料システムの転換、分野横断的な学際的研究開発等、従来の農林水産業研究の枠にこだわらない、柔軟で斬新な発想に基づく革新的な研究開発が求められている。 これまで国際農研では、研究分野を特定した研究職員の募集を行ってきたが、若手研究者の自由な発想を活用するため、広く門戸を開放して、専門分野や研究課題を限定しない若手任期付き研究職員(任期5年、若干名)を募集する。 本研究業務に応募を希望する者は、国際農研が第5期中長期目標期間で実施する業務(研究プロジェクトの一部など、ホームページなどを参照)に対して、自らの専門知識・経験を活かしたどのような貢献ができるかをアピールすることを求める。提案は、国際農研の第5期中長期目標の達成に資するものとするが、現行目標の枠を越えた革新的な技術開発や研究手法が含まれる提案も妨げない。 【実施研究課題例】 特に示さない。 【キーワード】
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