令和6年8月1日(木)、「こども見学デー」と「つくばちびっ子博士2024」の2つのイベントを国際研究本館1階ロビーで開催しました。本イベントのテーマは「一緒に学ぼう!開発途上地域の農林水産業」です。
展示ブースでは、南米ボリビア原産のスーパーフード「キヌア」のパネル展示やキヌアの植物体、種、キヌア製品の説明を行いました。また、アフリカのマダガスカルで実施している少ない肥料で効率良くお米の収穫量を増やせる技術「P-dipping」の実体験をしていただきました。
ミニ講演では、先ず、西垣智弘研究員(生産環境・畜産領域)が「私たちはドジョウ(土壌)を食べて生きている?!」と題して、世界やアフリカの土壌分布やその特徴を紹介した上で、農業に適している環境がアフリカにどれだけ少ないかを写真やイラストで説明しました。続いて、小賀田拓也主任研究員(生物資源・利用領域)が「カラダに良いだけじゃない?世界をつなぐスーパーフード!?」と題して、厳しい環境でも育ち、栄養価に優れる「キヌア」の生態や主穀(コムギ、コメ、トウモロコシ)との違いを説明しました。
その他、キヌア菓子の試食、民族衣装の試着、国際農研の研究プロジェクト紹介パネル等、一般の方々との貴重な意見交換の機会になりました。
こどもたちの「なぜ?」「どうして?」という気持ちを大切にし、開発途上地域の農林水産業への興味や科学の面白さを感じていただけるような機会を今後も提供し続けていきたいと思います。
本イベントは、つくば市内外から261名の方にご参加いただきました。ご来場いただいた方々、誠にありがとうございました。