令和4年8月22日(月)、新潟県立柏崎高等学校の2年生27名と引率者2名の計29名が、「つくばサイエンスツアー」を通じて、国際農研を訪問しました。同校は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業のもと、課題の発見・探求・解決を通した科学的思考力や判断力、表現力の育成に取り組んでいます。
国際農研の概要を紹介した後、南部亮元主任研究員(水産領域)が、「水産資源の管理と増養殖と環境を考える」と題して研究紹介を行いました。講義では、研究対象としているアサリやナマコを増やす取り組みを通して、水産資源の持続的利用の可能性について映像を交えながら紹介しました。講義終了後は多岐にわたって質問があり、漁業の将来性や海水の酸性化が水産業に及ぼす影響などについて意見交換を行いました。
講義中心の内容でしたが、熱心にメモをとる生徒皆さんの姿が印象的でした。今回の訪問が、環境問題や食料問題を身近に感じ、これらの問題解決に向けて自ら考えるきっかけの一つになることを願っています。