国際農研は、令和2年度より、地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS) にて、ボリビアのサン・アンドレス大学(UMSA)およびボリビア農業研究普及機関PROINPA、京都大学、帯広畜産大学、東京農工大学と共同で「高栄養価作物キヌアのレジリエンス強化生産技術の開発と普及」課題の研究に取り組みます。

キヌアは、乾燥および高塩土壌が広がるボリビアのアルティプラノ高原の厳しい環境条件において、7000年以上前から「母なる穀物 “mother grain”」として栽培されてきました。しかし、近年の気候変動や土壌劣化などにより、その持続的生産が危惧されています。本研究課題では、持続可能な農業生態系の保全・管理技術をベースにしたレジリエンス(強靱性)強化キヌアの生産技術を開発し、普及させることを目的としています。

これを受け、令和2年3月9日、ボリビア・ラパスのサン・アンドレス大学(UMSA)本部にて、サン・アンドレス大学(UMSA)のウィルフレド・タベラ(学長)とPROINPAのアントニオ・ガンダリージャス(ジェネラルマネージャー、GM)と岩永理事長が、共同研究に係る共同研究契約書(CRA)に署名しました。UMSA側からは、ルイス・モラレス 博士(自然科学部学部長)、ジョヴァンナ・アルマンザ博士、イザベル・モラレス博士らが同席されました。PROINPA側からは、ウィルフレード・ロハス氏らが同席されました。PROINPA側からは、ウィルフレード・ロハス 博士が同席されました。国際農研からは、藤田泰成主研(研究代表)と永利友佳理主研が同席しました。また、日本側の共同研究機関から、京都大学の安井康夫博士、帯広畜産大学の藤倉雄司博士および東京農工大学の桂圭佑博士が同席しました。また、本プロジェクトにおいて、研究圃場の拠点となるウマラ市のウォルター・ロハス市長も同席し、本プロジェクトを通した友好の証として、岩永理事長にウマラ市伝統の帽子とストールが贈られました。

岩永理事長とUMSAのウィルフレド・タベラ学長およびPROINPAのアントニオ・ガンダリージャスGMは、各機関の間で、ゲノム・遺伝学、分子生物学、植物生理学、栽培学、作物学、天然物化学、気象学、環境土壌学、草地学、畜産学、獣医学、農業経済・開発経済学といった幅広い分野での連携の可能性があり、共同技術開発・研究協力が早急に開始されるよう、今後、具体的な計画について、担当研究者間の協議を進めていくことに合意しました。

また、岩永理事長はUMSAのテレビ局からの取材も受け、本プロジェクトは、乾燥に強いキヌアの能力を最大限に発揮するための育種や栽培技術などの研究を通して、ボリビア国の乾燥地域の農業生産や環境維持に貢献することをスペイン語で説明しました。

岩永理事長は、環境水資源省(MMAyA)にも表敬訪問され、本プロジェクトのボリビア国内の農業における重要性について意見交換を行いました。

共同研究契約書に署名

スペイン語でスピーチする岩永理事長

メディアによる取材