中国地域食料資源の高度利用に関するセミナー2015

2015年10月16日、西北農林科技大学食品科学・栄養工程学院(中華人民共和国陝西省楊凌)において、日本と中国各地から約50名の参加者を得て、中国地域食料資源の高度利用に関するセミナー(2015)が開催されました。

開催日時

2015年10月16日(金)9:00~17:30

開催場所

西北農林科技大学 食品科学・工程学院 会議室 (中華人民共和国 陝西省楊凌)

主催機関

国際農林水産業研究センター(JIRCAS) 西北農林科技大学 食品学院・工程学院

共催・後援機関

中国農業大学 食品科学・栄養工程学院

会議概要

2015年10月16日、西北農林科技大学食品科学・栄養工程学院(中華人民共和国陝西省楊凌)において、日本と中国各地から約50名の参加者を得て、中国地域食料資源の高度利用に関するセミナー(2015)が開催されました。本セミナーでは、アジア食料資源研究ネットワークのもとで行われた東アジア地域食料資源の高度利用プロジェクトに関する主要研究成果について研究報告と中国各地の研究者や地元政府・企業との研究交流を通じて、グローバルフードバリューチェーンの構築を活用した農村活性化に向けての成果の活用方法と今後の研究方向について活発な意見交換をすることができました。

セミナーには、JIRCAS、西北農林科技大学の他に、中国農業大学・山東農業大学・河北農業大学・フフホト民族学院・河南農業大学から合計37枚のポスター発表があり、中国地域食料資源の品質評価方法、品質向上に向けた加工技術、品質を維持するための流通保全技術等、基礎から応用利用に向けた研究成果と今後の課題について有意義な研究交流ができました。また、農産品の品質管理に関するこれまでの取り組み、トレーサビリティーや認証制度システムの構築を通じた安全管理と消費者保護の重要性、グローバルフードバリューチェーン構築を意識した生産・流通・製造に関する技術開発とその推進に向けた研究ネットワークの活用、中国における食生活に関する調査報告、雑穀利用に関する研究成果に関して話題提供がありました。

最後の総合討論において、

  1. フードバリューチェーン全体に貢献する試験研究の推進だけでなく、的確なニーズ発掘に向けて行政や企業との連携も重要であること。
  2. 共同研究・研究ネットワークの重要性を再確認するとともに研究成果の普及に向けた企業との連携も重要であること。
  3. 雑穀の特性解明や高付加価値化に向けた加工技術の開発が今後中国においても有用であること。
を共通認識として確認しました。これらの推進のためには、日中間の継続的な研究協力が今後も必要とされています。

セミナー参加者による集合写真

ポスターセッションでの研究交流

グローバルフードバリューチェーン構築に向けた総合討論

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