JIRCAS国際シンポジウム2013を開催 -持続可能な農林水産技術開発のアジアにおける新たな展開-
発表日:平成25年10月11日
ポイント
- JIRCAS国際シンポジウム2013を国連大学ウ・タント国際会議場で開催します。
- 国内外の第一線の研究者・専門家により議論を深め、今後の国際農業の研究方向、他分野との協力、国際化の中での日本農業のあり方等について検討します。
- 国際農業研究・開発や農業問題に関心をお持ちの皆様方の参加をお待ちしています。(日本語と英語間の同時通訳付き)
概要
独立行政法人国際農林水産業研究センター【理事長 岩永勝】(以下「JIRCAS(ジルカス)」は、「JIRCAS国際シンポジウム2013 -持続可能な農林水産技術開発のアジアにおける新たな展開:農村の変化と日本の優位性-」を開催します。
本シンポジウムでは、多くの研究機関、国際機関、民間企業、行政機関の関係者と共に、将来のアジアでのJIRCAS及び我が国研究者の活動方向を模索するとともに、研究成果をアジアだけでなく我が国の農業及び関連産業の持続的発展につなげる方策を議論検討します。
報道機関各位におかれましては、事前にシンポジウム開催をご案内いただくとともに、当日は、是非取材にお越しいただき、紙面、番組等でご紹介いただければ幸いです。なお、シンポジウムは、日本語と英語間の同時通訳が付いております。
記
- 開催日時 平成25年11月20日(水)13:45~17:00、11月21日(木)9:30~16:45
- 開催場所 国連大学 ウ・タント国際会議場 (東京都渋谷区神宮前5-53-70)
- 内容
- 基調講演 世界とアジアの食料安全保障の動向と日本の役割
- セッション1 消費・流通構造の変化と技術開発方向
- セッション2 アジアにおける持続的な農業と食品産業の発展に貢献する日本の先進技術
- セッション3 林業・水産業・バイオマス利用による持続可能な所得拡大
- セッション4 アジアにおける農業・食料技術開発の取り組みとネットワークの役割
- パネルディスカッション アジアへの貢献を通じた日本の競争力の向上
- 申込方法 どなたでも参加可能。シンポジウム参加費無料。JIRCASホームページから申込。
問い合わせ先
- 独立行政法人国際農林水産業研究センター (茨城県つくば市)理事長 岩永 勝
- 研究担当者:農村活性化プログラムディレクター 齋藤昌義
- 広報担当者:企画調整部情報広報室長 伊賀啓文
プログラム詳細
2013年10月18日更新
JIRCAS国際シンポジウム2013の開催要領
持続可能な農林水産技術開発のアジアにおける新たな展開:
農村の変化と日本の優位性
New Direction of Sustainable Technology Development in Asia:
Changing Rural Livelihood and Japanese Advantage
- 日時:平成25年11月20日(水)午後 及び 21日(木)全日
20日午前は、若手外国人農林水産研究者表彰式が開催される。 - 場所:国連大学 ウ・タント国際会議場
- 趣旨:
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)では、開発途上地域の農林漁業者の所得・生計向上と農山漁村活性化のための技術開発を目指した研究プログラムを推進している。この目標達成のため、地域資源を活用して、生産の持続性や環境・文化の多様性に配慮しつつ、循環型の生産のための技術開発を進めている。また、所得向上のために、農業の生産性を向上させることや、農産物等の付加価値を向上させるための研究開発も進めている。
急速に経済発展するアジア地域においては、このような取組みを推進する上で、食料需給構造や農村社会構造が変化している現状を的確に捉え、農林水産技術開発のニーズを見通すことが重要であり、さらに日本の農業も国際化の中で新たな方向性を見出す必要がある。
本シンポジウムでは、多くの研究機関、国際機関、民間企業、行政機関の関係者と共に、将来のアジアでのJIRCAS及び我が国研究者の活動方向を模索するとともに、研究成果をアジアだけでなく我が国の農業及び関連産業の持続的発展につなげる方策を議論・検討する。
- 主催 (独)国際農林水産業研究センター(JIRCAS)
- 協賛 国連大学
- 後援
- 農林水産省農林水産技術会議事務局
- 農林水産政策研究所
- (独)農業・食品産業技術総合研究機構
- 持続的開発のための農林水産国際研究フォーラム(J-FARD)
- プログラム(案)
11月20日(水) 午後
13:00 受付開始時間
13:45-15:15 開会セッション
13:45-13:55 主催者あいさつ 岩永勝 JIRCAS理事長
13:55-14:05 来賓あいさつ 雨宮宏司 農林水産省農林水産技術会議事務局長
14:05-14:15 来賓あいさつ 永田明 国連大学上級プログラムーコーディネーター
座長 小山修(JIRCAS)
14:15-14:55 基調講演 世界とアジアの食料安全保障の動向と日本の役割
(小沼廣幸 国連食糧農業機関(FAO)事務局長補佐・アジア太平洋事務所長)
14:55-15:15 スライドショー JIRCASの20年
15:15-15:40 記念撮影、休憩
15:40-17:00 セッション1:消費・流通構造の変化と技術開発方向
座長 安藤益夫(JIRCAS)
15:40-16:00 ラオスにおける食料消費・流通構造と技術開発方向
(Linkham Douangsavanh ラオス国立農林業研究所 副所長)
16:00-16:20 中国における食料消費の変化と今後の重点的技術開発方向
(周応恒 南京農業大学経済管理学院 院長)
16:20-16:40 日本における農産物消費・流通構造の変化と技術開発方向
(櫻井清一 千葉大学大学院園芸学研究科 教授) 16:40-17:00 質疑応答
11月21日(木) 午前
9:30-10:50 セッション2:アジアにおける持続的な農業と食品産業の発展に貢献する日本の先進技術
座長 松永亮一(JIRCAS)
9:30-9:50 アジア型集約農業の生産性向上に役立つ機械化技術
(有原丈二 株式会社クボタ 技術顧問)
9:50-10:10 アジアにおける肥効調節型肥料の利用による持続的な作物生産
(菅野均志 東北大学大学院農学研究科 助教)
10:10-10:30 アジアにおける高品質で高付加価値の食品を提供するための新技術
(野口明徳 石川県立大学生物資源環境学部 教授)
10:30-10:50 質疑応答
10:50-11:05 休憩
11:05-12:25 セッション3: 林業・水産業・バイオマス利用による持続可能な所得拡大
座長 齋藤昌義(JIRCAS)
11:05-11:25 未利用ベントスを利用したウシエビ混合養殖技術開発
-エビ生産における持続性・低費用・低炭素排出への試み-
(筒井 功 JIRCAS)
11:25-11:45 タイにおける農家のためのチーク材生産技術
-持続的経営を目指して-
(野田 巌 JIRCAS)
11:45-12:05 産業化を目指したバイオマス利用
-オイルパーム廃棄物の利用技術-
(Othman Sulaiman マレーシア理科大学 教授)
12:05-12:15 バイオマス利用技術による持続的農業生産
(小杉昭彦 JIRCAS)
12:15-12:25 質疑応答
11月21日(木) 午後
13:30-14:50 セッション4:アジアにおける農業・食料技術開発の取り組みとネットワークの役割
座長 中原和彦(JIRCAS)
13:30-13:50 家庭・地域・学校菜園:東・東南アジアにおける農村と都会の生活環境変化と栄養に配慮した食料システム
(Robert Holmer アジア蔬菜研究開発センター 地域代表)
13:50-14:10 タイにおける一村一品プロジェクトと食文化の海外展開
(Warunee Varanyanond カセサート大学 教授)
14:10-14:30 食品安全性のための国際的技術開発
(小路正博 株式会社森永生科学研究所 代表取締役社長)
14:30-14:40 国際的技術開発のためのネットワークの役割 (中原和彦 JIRCAS)
14:40-14:50 質疑応答
14:50-15:10 休憩
15:10-16:50 パネルディスカッション:アジアへの貢献を通じた日本の競争力の向上
座長 山岡和純(JIRCAS)
-
特別講演 オランダの国際農業研究の経験と戦略
(Martin C. Th. Scholtenワーゲニンゲン大学教授)
- パネリスト:
渡部靖夫 農林水産政策研究所所長
井邊時雄 (独)農業・食品産業技術総合研究機構理事
野口明徳 石川県立大学教授
小路正博 森永生科学研究所 代表取締役社長
岩永 勝 JIRCAS理事長
16:50-16:55 閉会あいさつ 安中正実 JIRCAS理事