12月9日(月)に、Dr. Bas Bouman (GRiSP Director)がJIRCAS(つくば本所)を来訪されました。この機会に、JIRCAS国際セミナー"Situation of GRiSP and implication to Japan"を開催し、JIRCASや他の研究機関のイネ研究者を交え、GRiSPについての意見交換を行いました。
GRiSP (Global Rice Science Partnership)は、国際農業研究協議グループ(Consultative Group on International Agricultural Research: CGIAR)の16の研究プログラム(CRP)の一つで、開発途上地域での稲作振興を通じ、貧困と飢餓の削減(食料安全保障)、人々の健康と栄養の改善、環境に調和した稲作体系創出、を目的としています。また、最先端の研究だけでなく、開発した技術の普及(Last-mile delivery)にも取り組んでいます。
本セミナーでは、GRiSPの組織、目標の説明に加え、GRiSPの構成メンバーである我が国稲関係者への期待が述べられました。我が国から学ぶべき技術として、高度に機械化された田植え等が示され、参集した研究者との議論を行いました。
JIRCASはGRiSP設立当初から中核機関の一つとして参画しており、自らの研究活動だけでなく、その「センター機能」を生かし、我が国のイネ研究関係者及びその知見をGRiSPの活動に反映する役割を担っています。