[持続的林業] 東南アジアにおける持続的利用を通じた森林管理・保全技術開発

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農村活性化

2021-03-09

 森は木材や様々な食物、燃料などを提供する他にも、水資源や土壌資源を育くみ、豊かな農業や漁業を通して人々の生計を支えてきました。また森も人々に物質、環境、文化の各方面にわたる様々な恩恵(インセンティブ)を提供し続けることで護られて来ました。  一方熱帯地域での森林破壊や劣化は止まりません。その原因や状況は国や地域で様々であり、保全には実態に即した方法が必要です。まだ残る豊かな森はどの程度の収穫であれば健全な森を維持・再生できるのかを明らかにする必要があります。プランテーションに変わった場所では、廃材などの利用効率を高めて森林破壊の更なる拡大を抑えることが必要です。さらに、既に多くの森が失われた地域では、樹木を確実に育てて森を再生させ、また残された森を持続的に使用していくことが課題になります。森を伐り開いたのはその地域の人々です。森林を再生させても、それが少しずつでも継続して人々の暮らしに役立つインセンティブを提供できなければ、人々にとっては価値がありません。森を護って高い機能を維持させるためには、多様なインセンティブを見出して評価し、高めていくことが急務です。  本プロジェクトでは、タイとマレーシアを対象として、適正な林業的取扱いも含め、森がその姿を維持しながら人々に持続的に利用されていくための技術開発を目指しています。

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