JIRCASは、2011年よりインドシナ農山村プロジェクトとしてラオスで調査研究を実施しています。本プロジェクトで実施中の森林分野の研究成果は、2014年度のJIRCAS主要普及成果として、「ラオスにおける多様な非木材林産物は農家経済にとって高い有益性を持つ」という内容で公表されています。

 ラオス政府の諮問機関である国家円卓会議の森林分野において、JIRCASは2016年2月12日に開催された「第10回ラオス森林サブセクターワーキンググループ」(ラオス森林資源管理局及びJICAの共催)に参加し、非木材林産物(NTFPs)が農家に及ぼす経済効果や、NTFPsが産出される森林の状態を報告しました(発表者:農村開発領域 木村健一郎 主任研究員)。これらのデータは、温室効果ガス対策の一つであるREDD+*1の地域住民のセーフガード*2の有益な資料となることを報告しました。
 発表資料を含む関係資料は、森林サブセクターワーキンググループ関係メンバー約200名に配布されました。

 本会議には、主催機関の一つである森林資源管理局の各部局の他、天然資源環境省、農林省林野局、国立農林研究所などの研究機関、JICA、世界銀行、FAO、NGO等から50名以上が参加し、ラオスの森林政策について意見交換を行いました。

 JIRCASは、ラオスにおける国際共同研究を引き続き実施し、得られた研究成果の積極的な発信に努めてまいります。


用語
*1:REDD+とは国連気候変動枠組条約(UNFCCC)で提案された、「森林減少・森林劣化からの排出の削減、および森林保全、持続可能な森林経営、森林炭素蓄積の強化の役割」の略称(Reducing Emissions from Deforestation and forest Degradation(REDD) and the role of conservation, sustainable management of forests and enhancement of forest carbon stocks in developing countries(REDD-plus)
*2:セーフガード(防止措置)とは森林地帯に住む先住民族や地域コミュニティの権利や生活に対し悪影響を及ぼさないための対策。

JIRCAS木村主任研究員による標記会合での発表

JIRCAS木村主任研究員による標記会合での発表