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1351. アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する「技術カタログ Ver.4.0」を公開 ― 日本発の研究成果と国際共同研究を通じ、食料システムの強靭化に貢献 ―

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1351. アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する「技術カタログ Ver.4.0」を公開 ― 日本発の研究成果と国際共同研究を通じ、食料システムの強靭化に貢献 ―

 

国際農研は令和7年10月1日、「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ(以下、技術カタログ)」Ver.4.0を公式Webサイトで公開しました。

今回公開したVer.4.0では、新たに4件の技術を追加して収録技術を計44件に拡大するとともに、Ver.3.0に収録済みで研究の進展により適用範囲が拡大した「バイオ炭による炭素貯留の推定手法」など2件の技術をアップデートしました。

これらの技術は、アジアモンスーン地域における強靭で持続可能な農業・食料システムの構築に資するものとして、国内外の研究機関や国際的な協力の場での活用が見込まれます。これにより、日本発の研究や国際共同研究の成果が一層幅広く活用され、特にASEAN各国における食料システムの持続性向上に貢献することが期待されます。初版以降、参画機関が拡大し、Ver. 3.0からは5つの国立研究開発法人、7つの大学が技術情報を提供しています。

さらに「バイオ炭による炭素貯留の推定手法」のように注目度の高い分野については、個別技術の収録にとどまらず、関連技術を含めた技術群としてレポートを作成しています。これらのレポートは、国際農研Webサイトにて「グリーンアジアレポートシリーズ(Green Asia Report Series)」として公表しています。

技術カタログおよびグリーンアジアレポートシリーズは、農林水産省「みどりの食料システム戦略」を踏まえた「グリーンアジアプロジェクト」の一環として、国際農研を中心に作成・公表しています。

本カタログは、国連食料システムコーディネーションハブ、国連食糧農業機関(FAO)、ASEAN事務局を通じて国際的にも発信され、アジアモンスーン地域を中心に、世界各国の行政官、研究者、普及担当者、農林漁業者、民間セクターなど多様な関係者に広く利用されています。今後も技術情報の提供・共有を進めることで、アジアモンスーン地域の持続的な食料システムの構築に貢献していきます。
 

 

10月27日に開催されるJIRCAS国際シンポジウムは、グリーンアジアプロジェクトの活動をとりあげ、会場において技術カタログ掲載技術のパネル展示と技術の紹介を実施します。

JIRCAS国際シンポジウム2025:アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化 ―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―
1. 開催日時:2025年10月27日(月)13:30~17:15
2. 開催場所:一橋大学一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋 2-1-2)
Zoomウェビナーを利用したオンライン視聴を併用
3. 主  催:国際農研
4. 使用言語:日本語・英語(同時通訳あり)
5. 参加費:無料(どなたでも参加できます)
6. 申込方法:国際農研のホームページからお申し込み下さい。
        (締切:10月27日(月)12:00)
         URL: https://www.jircas.go.jp/ja/symposium/2025/e20251027_jircas
*    会場参加者には講演要旨集を配布、質疑応答にも参加いただけます。

 

【参考資料】
技術カタログVer. 4.0公開URL(令和7年10月1日公開)
日本語:https://www.jircas.go.jp/ja/greenasia/techcatalog
英 語:https://www.jircas.go.jp/en/greenasia/techcatalog
グリーンアジアレポートシリーズ公開URL
日本語:https://www.jircas.go.jp/ja/greenasia/report
英 語:https://www.jircas.go.jp/en/greenasia/report
※いずれも、みどりの食料システム国際情報センターWebサイト内
 

 

 

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