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397. 国際防災デー 2021: 開発途上国における災害リスクや損失削減のための国際協力

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397. 国際防災デー 2021: 開発途上国における災害リスクや損失削減のための国際協力

10月13日は国際防災デー(International Day for Disaster Risk Reduction)です。 

過去50年間にわたり、干ばつ、嵐、洪水、極端な気温、といった極端気象が、毎日平均115人の死者と2億ドルの経済損失をもたらしてきたとされます。 災害は農業への影響を通じ、食料栄養安全保障に大きなインパクトをもたらします。直接的な影響は作物・畜産生産量の減少ですが、農民への経済ロスにとどまらず、バリューチェーンを通じ、その影響はセクター・経済全体に及びます。

2021年の国際防災デーでは、開発途上国における災害リスクや損失削減のための国際協力がテーマとなっています。とりわけ洪水や干ばつなどの極端現象の人的・経済的インパクトはアジアやアフリカで大きく、さらに近年その頻度と被害規模も拡大し、もともと脆弱な農林水産業セクターは大きな影響を受けています。

こうした極端な現象の頻発に対して、食料を確保し、農家の所得を安定させる作物保険が気候変動への適応策の有力な候補となっていますが、農民および民間保険会社にとって受け容れやすい適切な制度設計のための研究が必要です。国際農研を中心とした学際的プロジェクトチームは、ミャンマー沿岸部の稲作農 家を対象に、天候インデックス保険の需要分析や設計を行い、得られた成果を広く関係者と共有することで、社会実装を目指しています。 

 

(文責:社会科学領域 古家淳)