熱帯島嶼の強靱化に向けた環境調和型農業と⾃然資源保全の技術開発【熱帯島嶼強靱化計画】
関連プログラム
環境・資源
2026-09-02
背景
熱帯島嶼では台風や豪雨、干ばつ、高潮などの気象災害が激甚化するとともに、森林伐採や不適切な土地・水利用による土壌流出や水質悪化が進み、農業生産性と住民の生計が不安定化しています。山から海までの距離が短い島嶼では、上流の土地利用が沿岸生態系や漁業資源に直結し、環境負荷の増大と災害への脆弱性が一体の課題となっています。国際農研は森林修復や資源循環型農業、沿岸生態系保全などの技術を個別に開発してきましたが、それらを統合して流域から島嶼全体に導入した際の効果や、気候変動下での安定性を十分に評価できていません。島嶼スケールで環境負荷軽減と生計向上を両立する技術群と導入シナリオの提示が求められています。
プロジェクト目標
熱帯島嶼を対象に、環境負荷軽減と農業生産性向上の両立および自然資源の回復・保全に資する技術を開発・統合し、関連する知見を創出・蓄積します。それらの技術・知見を圃場から流域、さらに島嶼スケールへ導入した場合の環境負荷軽減と農業生産性への効果を、改良・統合した作物生育・物質動態モデルにより定量化するとともに、気候変動下における効果の安定性を評価します。
研究課題構成
- 森林の修復・保全による島嶼生態系の持続的管理手法の開発
- 農工融合による環境調和型食料生産システムの開発
- 資源循環・低環境負荷型サトウキビ生産技術の開発
- 熱帯島嶼の農林水産業における環境負荷軽減と強靱化に向けた統合モデリング
対象国
フィリピン、インドネシアなど
成果の対象者・受益者
相手国政府、地方行政、農家、地域住民、研究機関、大学、民間企業
プロジェクトリーダー
安西 俊彦(農村開発領域)