国際農研は、科学技術週間の行事の一環として、令和7年4月19日 (土) に6年ぶりとなる対面での一般公開イベントを開催しました。
今回の一般公開には約500名の方々にご来場いただきました。国際農研の研究活動や地球規模の課題解決への取り組みを広く知っていただく貴重な機会となり、研究者はもちろん、それを支える一般職員にとっても大きな励みとなりました。また、一般公開を心待ちにして下さった方も多くいらっしゃいました。今後も一般公開をはじめとする各種イベントを通じて、国際農研の活動とその成果をより多くの方々に発信してまいります。
多様な研究展示
世界各地で活躍する研究者がブースに立ち、最前線の研究内容をわかりやすく紹介しました。過酷な環境に適応するレジリエント作物 (キヌア、ダイズ)、アフリカの食料安全保障を支える稲作・畑作技術、東南アジアの熱帯雨林やオイルパームの特徴など、ポスターや実物展示を用いたリアルな解説により、来場者とって研究をより身近に体感していただきました。また、研究者と直接対話できる貴重な機会となり、多くの質問や意見交換が活発に行われました。
充実した体験型企画
エビの陸上養殖施設見学、キヌアクッキーや八重山諸島産黒糖の試食、世界各地の民族衣装試着に加え、ナイジェリアのヤム調理をVRゴーグルで視聴できるコーナーを設置。ハイビスカスの苗木配布も好評で、終日賑わいました。
ミニ講演で熱い議論
田中憲蔵 主任研究員 (林業領域) による「熱帯雨林の恵みを知ろう」、井関洸太朗 主任研究員 (生物資源・利用領域) による「西アフリカ・サバンナの環境と農業、その未来」の2セッションを実施。各回には前野浩太郎 主任研究員 (生産環境・畜産領域)、Sarr Papa Saliou 主任研究員 (生産環境・畜産領域) がコメンテーターとして参加し、活発なディスカッションが展開され、来場者からも高い関心が寄せられました。
※ミニ講演のライブ配信につきましては、当日の通信回線の不具合により、楽しみにされていた視聴者の皆さまに大変ご迷惑をおかけしました。録画または再収録した講演動画は後日、JIRCAS YouTubeチャンネルにて公開いたしますので、ぜひご覧ください。