令和6年4月26日(金)、「国際農研見学ツアー」が初開催され、農林水産省の職員33名がBNI強化コムギをはじめ、国際農研の主要な研究活動を見学しました。
来訪者は本省各局庁等の職員で、農林水産技術会議14名の他、大臣官房、農産局、畜産局、輸出・国際局、経営局、消費・安全局、水産庁、関東農政局からも参加がありました。参加者の役職は、本省係員・係長級を中心に、補佐・室長級以上の幹部も交えた幅広い層にわたり、真剣に説明を聴き質問する様子などから、国際農研の研究活動への期待がうかがえました。
先ず、杉野智英部長(企画連携部)より国際農研の使命・ミッションや第5期中長期計画(令和3年度~7年度)等の説明があり、質疑を行いました。次に、前野浩太郎主任研究員(生産環境・畜産領域)がサバクトビバッタの生態に基づく防除技術について研究内容を紹介しました。
施設見学では、2班に分かれて展示コーナーと海外実験棟を見学し、マーシー・ワイルダー プロジェクトリーダー(水産領域)が閉鎖循環式屋内型エビ生産システム(ISPS)の概要説明、姜奉廷主任研究員(水産領域)がエビの陸上養殖施設を説明しました。
つくば産学連携支援センターでの昼食後、八幡台圃場において、吉橋忠プロジェクトリーダー、岸井正浩主任研究員(生物資源・利用領域)、G.V.スバラオ主任研究員(生産環境・畜産領域)が窒素施肥量を大幅に削減できるBNI強化コムギのポテンシャルや研究進捗を説明し、時間の許す限りBNI強化コムギの生育状況の見学と研究者への質問が行われました。
参加した本省職員からは「研究の内容が面白い」、「最新の研究知見に触れ、政策と研究のつながりを考えることができた」等の感想がありました。