国際農研は、国際共同研究を通じて、熱帯及び亜熱帯に属する地域、その他開発途上地域における農林水産業に関する諸問題を科学的に解決することを実施しています。これに伴い、同地域の研究者の資質向上を図るため、国際招へい共同研究事業制度(JIRCASフェロー)を1992年から開始しており、開発途上地域の研究機関に所属する有望な研究者を1年間招へいして、国際農研の研究者と共に研究を推進しています。
この度、令和5年度JIRCASフェローの公募を開始したのでお知らせします。研究課題等は以下のとおりです。
1. 研究課題
(1) セルロース糖化微生物の分解能の飛躍的向上に関与する遺伝子同定とその応用
受入研究員:鵜家 綾香
場所:国際農研 本所(つくば)
(2) トウモロコシ倍加半数体(DHL)集団作出に使用したCIMMYT Maize inbred Lines(CML)親系統の親水性、疎水性BNI 能の評価
受入研究員:G.V. Subbarao、吉橋 忠
場所:国際農研 本所(つくば)
(3) 土壌流出を軽減し土壌・水保全の向上に寄与する傾斜地営農技術の評価
受入研究員:安西 俊彦
場所:国際農研 熱帯・島嶼研究拠点(石垣)
(4) 過酷環境下におけるキヌアの種子発芽機構の解明
受入研究員:永利 友佳理
場所:国際農研 本所(つくば)
(5) ダイズにおける根の成長を制御する遺伝的な機構の解明
受入研究員:許 東河
場所:国際農研 本所(つくば)
2. 応募資格
(1) 原則として、開発途上地域の国籍を有し、かつ、同国で農林水産分野の研究に従事している者
(2) 農業関連分野又は自然科学分野の修士号以上の学位を有している者
(3) 国際農研が提示する研究テーマを遂行できる者
(4) 共同研究の遂行に耐え得る心身共に健康な者
(5) 共同研究の遂行に支障のない程度の日本語又は英語の能力を有する者
(6) 本事業への応募について所属機関から承諾を得ている者
3. 招へい期間
令和5年10月から1年間を予定。
4. 申込み
※令和5年度の募集は6月9日(金)で締め切りました。
以下のURLから申込みください(英語のみ)。
https://www.jircas.go.jp/en/relations/fellowship