令和4年12月8日(木)、熊本県立宇土中学校・高等学校の高校1年生22名と先生2名がSSH(Super Science High Schools)未来体験学習の一環で国際農研を訪問しました。同校の訪問見学は3年ぶり4回目です。前回は、ドローンを利用したコメの形質評価に関する講義を通して、世界の食料問題について意見交換を行いました。
今回は、藤田かおり主任研究員(生物資源・利用領域)が「覗いてみましょう!ラオス農村の食卓」と題し、ラオス農村部の事例を通して、世界の食料事情と栄養改善について講義を行いました。また、丸井淳一朗 主任研究員(生物資源・利用領域)が、「ラオスの淡水魚と塩で作る発酵調味料パデーク」をテーマに、パデークが生きる美しいラオス料理と応用微生物研究の紹介を行いました。会場には、実際にパデークが用意され、生徒皆さんにパデークの匂いを体験していただきました。
講義では、研究内容の紹介に加え、得られた成果を現地の人たちに伝える重要性についても触れ、海外の研究者や生産者と共に活動していることも紹介されました。今回の講義を通して、世界の食料問題を身近に感じ、その解決に向けた現地での取り組みに関心を持っていただければ幸いです。