JIRCAS生産環境・畜産領域の浅井英利研究員らの論文「Labour-Saving Practices for the External Expansion of Swidden Agriculture for Upland Rice Production in a Mountainous Area of Laos」(Tropical Agriculture and Development誌 61巻 p166-178 DOI: 10.11248/jsta.61.166)に対し、この度、「平成29年度日本熱帯農業学会論文賞」が贈られました。
本賞は、平成29年に日本熱帯農業学会より刊行された学会誌に掲載され、熱帯農業の発展と情報発信への貢献が大きい優秀な論文に授与されるものです。同氏らは、本論文において、ラオス中山間地の焼畑農家が、除草剤や農作業のアウトソーシングなどを導入して省力化を図ることで、現金収入を目的として陸稲作物の作付面積を拡大させている実態を報告するとともに、このような農家の意思決定が経済的合理性にもとづいていることを明らかにしました。森林保全を重要な政策として位置づけるラオスにおいて、持続的な土地利用方法を構築する上で重要な知見と考えられます。
なお、授賞式は平成30年3月10日に開催された第123回日本熱帯農業学会で執り行われました。