第7回世界水フォーラム参加報告
世界水フォーラムは、世界の水問題を議論する世界最大級の国際会議として、3年に1度世界水会議(WWC)と開催国の共催で開催されています。7回目の開催年に当たる本年は、4月12日から17日の日程で、大韓民国の慶州(キョンジュ)市と大邱(テグ)市で開催されました。
フォーラムでは、テーマ、政治、地域、科学技術の4つのプロセスでの会議、セッションに加え、エキスポ(展示会)、サイドイベントが開催され、国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、大邱市で行われたエキスポの日本パビリオン及びサイドイベントへ参加し、研究活動の展示、発表等を行いました。
日本パビリオンでのJIRCASの展示ブースでは、「食料のための水」をテーマに、海水淡水化装置の実機を展示するとともに、JIRCASの研究概要及びラオス、マーシャル、ニジェール、ガーナなどで実施している灌漑・水資源開発に関する研究活動について、モニターによるスライド展示やリーフレットにより、72カ国・機関、949名の方々に説明を行いました。会場には、各国の研究者、行政担当者及び大邱市の市民、学生(小学生~大学生)の皆さんに加え、別所駐韓国日本国大使等も来場されました。また地元テレビ局の取材もあり、大変盛況のうちに終えることができました。
サイドイベントでは、4月14日に開催されたFAO、WWC共催の“How can we achieve a water and food secure future?”と題したハイレベルパネルに岩永理事長がパネリストとして参加するとともに、16日にはJIRCAS主催のサイドイベントを開催し、7名の研究者が各自の研究活動について発表を行いました。
世界中の関係者にJIRCASの活動を知っていただくことができ、大変有意義な活動となりました。