島嶼環境保全プロジェクト 第5回「淡水レンズの保全管理」セミナー開催報告

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資源環境管理

第5回「淡水レンズの保全・管理」セミナーは、現地研究調査活動の成果をプロジェクト関係者、及び関係機関と情報共有し、支援協力体制を強化するためにマジュロ環礁のダウンタウンで実施した。セミナーには、資源開発省、環境保護庁、マジュロ上下水道公社(MWSC)、マジュロ環礁地方政府、在マーシャル国日本大使館、及びJICAマーシャル支所等の政府機関を中心に約20名が参加した。

日時
2013年10月24日(木) 10時30分-12時30分
開催場所
マーシャル諸島共和国マジュロ環礁
主催研究機関
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)、資源開発省

会議概要

第5回「淡水レンズの保全・管理」セミナーは、現地研究調査活動の成果をプロジェクト関係者、及び関係機関と情報共有し、支援協力体制を強化するためにマジュロ環礁のダウンタウンで実施されました。セミナーには、資源開発省、環境保護庁、マジュロ上下水道公社(MWSC)、マジュロ環礁地方政府、在マーシャル国日本大使館、及びJICAマーシャル支所等の政府機関を中心に約20名が参加しました。

農研機構農村工学研究所からは、物理探査(時間領域電磁探査等)結果に基づく淡水レンズ境界の算出結果、及び淡水レンズの水質分析結果から推定された地下水流れを報告しました。JIRCASからは、琉球石灰岩地域の野菜栽培事例、太陽熱淡水化装置開発の進捗状況、及び淡水レンズシミュレーションモデルによる持続的な水利用法の提言等を報告しました。質疑応答や意見交換を行った後、マーシャル国緊急支援チームで水資源を担当したMWSC職員から、今年1~6月頃にマーシャル諸島共和国北部で発生した干ばつの状況と対策について報告がありました。

マーシャル国大使館からは、「JIRCASの活動を今後とも継続し、淡水レンズの保全管理対策等について積極的に情報提供を行っていただきたい。」との発言がありました。また、参加者から、現地調査の対象地域であるローラ島で説明会を開催してほしいとの要望があったことから、来年、現地語通訳付の説明会をローラ圃場で開催する予定です。

第5回「淡水レンズ保全・管理」セミナー開催の様子

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