インドで開催されたサトウキビ国際シンポジウムでベストポスター賞を受賞

関連プログラム
食料安定生産
国名
インド

インドのコインバトールで開催されたサトウキビ国際シンポジウム「International Symposium on New Paradigms in Sugarcane Research」(2012年10月15~18日)において、JIRCASがポスター発表した「Characteristics of inter-generic hybrids between sugarcane and Erianthus spp.」が、遺伝資源部門のベストポスター賞に選ばれました。

インドのコインバトールで開催されたサトウキビ国際シンポジウム「International Symposium on New Paradigms in Sugarcane Research」(2012年10月15~18日)において、JIRCASがポスター発表した「Characteristics of inter-generic hybrids between sugarcane and Erianthus spp.」が、遺伝資源部門のベストポスター賞に選ばれました。

 同シンポジウムは、インドのコインバトールにあるSugarcane Breeding Instituteの開設100周年を記念して、オーストラリアやブラジル、アメリカや中国を初め、世界の主要サトウキビ生産国の育種関係者が参加して開催されました。シンポジウムでは、「New Paradigms in Sugarcane Research」をテーマに、近年の分子生物学的手法の進歩による新しい育種技術の可能性やこれまで利用されてこなかった遺伝資源を交配利用した新たな育種の可能性についての基調講演、発表が行われました。

現在、JIRCASの熱帯作物開発プロジェクトでは、サトウキビの不良環境適応性の改良を目指し、不良環境に強い近縁遺伝資源であるエリアンサスを育種に利用するための研究開発をタイとの共同研究で実施しています。本シンポジウムにおいて、JIRCAS寺島義文主任研究員がチームを代表して「サトウキビとエリアンサスを交配して作出した属間雑種の農業特性や根系特性」に関するポスター発表を行い、ベストポスター賞を受賞しました。

サトウキビの飛躍的な改良には、エリアンサスは重要な素材になるということを実例として示したことが、本シンポジウム関係者に評価されての受賞であると考え、JIRCASは「不良環境地域で利用できるサトウキビの開発研究」を今後とも実施していきます。

シンポジウム会場

ポスター発表者である寺島義文主任研究員

賞状と記念品

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